【陸上】年間MVPの北口榛花「このような1年はもう来なくていい」苦労したシーズン振り返る/陸連アワード
◇日本陸連アスレティックス・アワード2024(12月19日/東京・港区) 日本陸連の年間表彰式となるアスレティックス・アワードが行われ、MVPに当たる「アスリート・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた女子やり投の北口榛花(JAL)が登壇し、表彰された。 アスレティックスアワード2024 受賞者一覧と、過去のMVP受賞者をチェック! まずは五輪入賞者報奨金として300万円(金メダル)を贈られた北口は、「オリンピックの特別な舞台だからこそ、『6投目』と言われ続けた私が1投目から投げられました。一番になっても自己記録を超えることが一番の喜びだと感じたので、自分の記録を更新できるように頑張りたいです」と壇上で語った。 2年連続で「アスリート・オブ・ザ・イヤー」に輝いた北口。サプライズで、「以前から一方的なファン」(北口)だと言う、女子バスケットボールの髙田真希からの祝福メッセージに笑顔を見せる。 壇上で北口は「アスリート・オブ・ザ・イヤーに選んでいただきうれしく思います」と喜びを語り、「晴れやかな場で言うことではないかもしれませんが」と前置きした上で「今シーズンは、このような1年はもう来なくていいと思うくらいの1年でした」とコンディション作りに苦労したことを振り返り、「周囲の方々のお陰で何とかオリンピックに出られて、何とかダイヤモンドリーグも回ることができました」とトレーナーをはじめとする『チーム北口』に感謝する。 そして、「今回のような1年を繰り返さないように、反省し続けているオフシーズン。来年は世界選手権があるので、必ず…とは言いたくないのですが、少しでも多くの方に競技場に脚を運んでいただきたい。選手の感情を共感してもらえるのは幸せなことだと感じたので、来年は東京(国立競技場)が、そのような場になることを楽しみにしています」と、東京世界選手権への思いを語る。 目標について、「すべてとは言いがたいですが、それなりに(タイトルは)取ったので、目指す物がないのではないかと心配されますが、そんな心配はいらなくて」と笑い、「ただ、ただやりを遠くに飛ばしたいという気持ちで、夢の70mに向かって頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします」とあいさつした。 2007年にスタートした日本陸連アスレティックス・アワードは当該年に活躍した競技者などを称える表彰式。今年は12月19日に年間表彰セレモニーを開催する。セレモニーではパリ五輪入賞者への報奨金の授与と、日本グランプリシリーズのシリーズチャンピオンの表彰も合わせて行われる。
月陸編集部