介護事業の倒産1~4月、51件 過去最多、低賃金で人材確保難航
東京商工リサーチは13日、1~4月の介護事業者の倒産が前年同期比45.7%増の51件だったと発表した。1~4月で過去最多を記録した。他産業より賃金が低いため人材の確保が難しく、離職者も相次いでいることが背景。光熱費の値上がりなど物価高騰も重なった。 内訳は、ホームヘルパーが高齢者宅を訪れる「訪問介護」が22件で最多。訪問介護は、事業者の収入となる介護報酬の基本料が24年度改定で引き下げられた。デイサービスやショートステイなどの「通所・短期入所介護」が19件で続いた。 倒産件数は負債額1千万円以上が対象。これまでの1~4月の最多は、新型コロナ感染症が拡大した20年の43件だった。