【Cycle*2024 ツール・ド・フランス2024 レースレポート:第19ステージ】“タデイ・ポガチャル劇場”ここに決まる イゾラ2000で驚異の追い上げ、クイーンステージ完勝でツール覇権奪還へ大きく近づく
最終目的地、ニースが見えてきた。というか、次のステージはニースがスタート地なのだけれども。覇権争いの終結を感じるけれど、実際のところはまだハードなステージが2つ残されている。まだ、物語そのものは終わっていないのだ。きっと、われわれの思いもよらないシナリオが何か、残されているに違いない。
●マイヨ・ジョーヌ、マイヨ・ジョーヌ タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)コメント 「ヴィスマ・リースアバイクがステージを通して僕たちに脅威を与えていた。だからこそステージ優勝でチームメートに報いたかった。今日は長い時間レースをコントロールしてくれたからね。 シム・ド・ラ・ボネットは昨年、スポンサーの要望で一度上っていた。ツールのコースに組み込まれると知ったときは、把握している山岳が加わったからうれしかったよ。イゾラ2000はジロ・デ・イタリアからこのツールまでの間に何度も上っていたんだ。おそらく15回は上っただろうね。むしろ上らなかったのは、新型コロナウイルスにかかっていた4日間だけじゃないだろうか。シム・ド・ラ・ボネットも6月に再確認のために上っていたんだ。だから、今日のコースはしっかりチェックできていた。 昨年、一昨年とツールで負けているけど、シーズン自体は充実していた。2年前はヨナスとプリモシュ(ログリッチ)を気にするあまり失敗し、昨年はリエージュ~バストーニュ~リエージュでの負傷が響いた結果だった。特に昨年は5月下旬にトレーニングを再開して、第1週は包帯を巻きながら走っていたからね。二度と手首は骨折したくないと思ったよ。 今年はジロとツールに照準を定めるため、冬場のトレーニングはゆっくり行ったんだ。ウォーキングやランニングも多く取り入れた。昨年のイル・ロンバルディアから今日にいたるまで、失敗することなく日々を送れているよ。たくさんの経験を積んで、強くなっている実感もある。自信がないときは失敗をしがちだけど、今年はそれがまったくないんだ。ストレスもプレッシャーも全然感じていないよ。 僕のライバルは間違いなく、ヨナス・ヴィンゲゴー、プリモシュ・ログリッチ、レムコ・エヴェネプールだ。僕たちは今、素晴らしい時代を生きていると感じている。何よりレースが大好きで、自分が出場していないレースも観るのが楽しみなんだ」
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