南果歩さんの愛車選びに迫る セカンドカーにプリウスPHVを選んだ理由とは
セルフ給油より充電を選びたい
操作方法の説明を受けた南さんは、おそるおそるテスラ・モデルYを走らせる。 「サンフランシスコではじめてテスラに乗ったときの感動と驚きが蘇ってきました。周囲を走っているクルマがスクリーンに表示されるのもすごいし、アクセルやハンドルの重さも重厚感があって好きです。テスラとの相性はイイ感じがします」 しばらく走らせてテスラの操作に慣れてきた南さんは、「できるだけ早くこっちのクルマに乗りたいですね」と、リラックスした表情で話す。 憧れていたヨーロッパのかわいいコンパクトカーに乗らなかったことを少し後悔しているとおっしゃる南さんに、プジョーやフィアットが小型の電気自動車をラインナップしていると伝えると、「そっちの選択肢もありますね」と、うなずいた。 「実は私、セルフのガソリンスタンドが“大”の苦手なんです。なんだかガソリンがあふれて爆発してしまいそうで……周囲の人からは絶対にそうならない仕組みになっているから大丈夫だと教えてもらいましたが、マネージャーさんに付き添ってもらうぐらいセルフ給油が苦手。そのせいか、自宅の充電器でプリウスが満充電になると、ものすごい喜びを感じます(笑)。ガソリンスタンドに行かなくてもいいという意味でも、充電して走る電気自動車の時代になってほしいです」 南さんはテスラの運転支援装置にも興味津々の様子で、なにができて、なにができないのかを熱心にチェックしている。 「私はクルマに限らず、乗り物全般が好きなんです。一番好きなのは飛行機で、次が新幹線。西に向かうときは岡山までなら新幹線で、岡山より遠くだったら飛行機と決めています。バスにも乗りますし、だから自動運転のクルマがどういう乗り物なのか、早く知りたいですね」 テスラ・モデルYの試乗を終えた南さんが、「クルマも社会も環境にやさしい方向に向かってほしいですね」と、噛みしめるようにつぶやいたのが、心に残った。 南果歩さんの愛車の履歴書には、まだまだ続きがありそうだ。
【プロフィール】南果歩(みなみかほ)
俳優。兵庫県出身。1984年、映画『伽倻子のために』で主役に抜擢されてデビュー。以降、テレビや映画、舞台で幅広く活躍。『夢見通りの人々』で第32回ブルーリボン賞助演女優賞。著書に絵本「一生ぶんの だっこ」(講談社)、「乙女オバさん」(小学館)など。2011年東日本大震災以降、東北、熊本、能登など被災地に向けての絵本の読み聞かせを続けている。また、ボーカルを務めるNicochansデビューシングル「乙女オバさん」がAppleMusicSpotifyで配信中。 文・サトータケシ 写真・安井宏充(Weekend.) ヘア&メイク・黒田啓蔵 スタイリング・坂本久仁子 編集・稲垣邦康(GQ)