パートの年収の壁「超えたくても超えにくい」人も【社会保険の加入】メリット・デメリットは?
社会保険に加入するメリット・デメリット
育児中に働く女性が増えているとはいえ、家庭により環境は異なります。 子どもが小さいうちは風邪をひきやすかったり、小学生になっても習い事の送り迎えが合ったり、宿題をみたりなどあり、フルタイムは難しいという場合もあります。 一方で、社会保険に加入するメリットには基本的に以下があります。 ・老齢年金:「国民年金」に上乗せして、「厚生年金」へ加入。 ・障害年金:「障害基礎年金」に上乗せして、「障害厚生年金」へ加入。 ・遺族年金:「遺族基礎年金」に上乗せして、「遺族厚生年金」へ加入。 ・健康保険:「傷病手当金」や「出産手当金」が受け取れるようになる。 老後やいざというときの備えができたり、手厚くなったりします。 一方で、社会保険の保険料を払うために手取りが少なくなる場合もあるでしょう。 働く時間を増やすことにより、家族やゆとりの時間が減ったりする場合もあります。
長い目でみて生活設計を
働き方についてはご家庭の状況や自身の希望により個人差が大きく、現状の状況と希望を考えて決めることになります。 お子さんの年齢やご家庭の状況によってはだんだんと働く時間を増やすことが可能になる場合もあるので、長い目で見て考えるといいでしょう。 また、年収の壁や年金について今後変更がある可能性も考えられますから、情報収集をしっかりするようにしてみてくださいね。
参考資料
・日本年金機構「短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用拡大のご案内」 ・厚生労働省「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」 ・厚生労働省「第24回社会保障審議会年金部会」
西村 翼