初心者は気を付けて!自宅の蘭を美しく元気に育てる方法と注意すべきポイント
華やかで人目を引くカラーが魅力の蘭は、花を楽しめる観葉植物のなかでも抜群の人気を誇ります。 そんな人気の理由の1つは、花の命の長さでしょう。冬場であっても、数カ月もの間楽しませてくれるのですから。しかも、正しい手入れをすれば、幾年にもわたり何度も美しい花を咲かせるのです。 【写真集】蘭を美しく元気に育てる方法と初心者向け注意ポイント ただし、蘭の手入れは決して簡単ではありません。水のやり過ぎから、日当たりの悪さまで、落とし穴はたくさん。この記事では、あなたの家の蘭がもつ魅力を引き出し、最高の状態を保つための秘訣をまとめたので、ぜひチェックしてみてください。
水やり
蘭には定期的な水やりが必要。けれど、ご想像よりかなり少ない量を目安にした方がよさそうです。初めて蘭を育てる人の多くは、自分でも気づかないうちに水を与え過ぎています。 蘭の多くは熱帯雨林気候に自生しています。つまり、湿度や温度が高く、急な降雨に耐えられるようなつくりをしているということ。どの程度が適量なのかは、その季節と室温によって変わります。例えば、夏の暑い時期は週に1度か、場合によっては2度の水やりが必要です。それに対して、冬場は2週間に1度で十分。一般的なアドバイスとしては、週に1度程度をおすすめします。 水やりの前には、必ず鉢のなかの培養土を見て、乾いた状態にあるか確認してください。指を上から数センチのところまで入れて完全に乾いていたら、完璧なタイミング。透明の鉢に入れているのなら、湿度の有無を容易に見極められます。鉢のなかにある根からもサインが──根が鮮やかな緑なら、水分は足りている状態です。銀色がかってきたら、そろそろ水をあげましょう。 条件がそろったら、ぬるめの水を、排水穴から流れ出るまで、鉢に注ぎ込んでください。ただし、水に浸した状態をあまり長く保たないこと。長く保つと根がくさってしまいます。たっぷり水をやったら、水受け皿にたまった水は捨ててしまいましょう。 水やりには、他のやり方も。蘭を水に浸してしまうのです。シンクをぬるめの水で満たしてください。蘭をそのなかに入れたら(水の高さが、鉢の上より高い位置になっていることを確認しましょう)、10~15分ほどそのままに。蘭のサイズが小さいなら、下に押し付けて、ひっくり返らないように気をつけてください。しっかり水に浸したら、蘭を取り出し、水を切って乾かしてください。 花の成長を促すために、特に春と夏には、水に肥料を入れてください。その際は、パッケージに書かれた使用量や方法を守ること。暑い夏の日には、ミストがけをすると蘭が元気でいてくれますよ。