初心者は気を付けて!自宅の蘭を美しく元気に育てる方法と注意すべきポイント
日当たり
蘭を育てるには、十分な光が必要。ただし、長い間、直接光に当たり続けるのは好ましくありません。葉も花もしおれてしまいます。最適なのは、間接的な光があたる明るい場所です。東向きの窓辺がよいでしょう。ここなら、強い光を受けるのは朝だけです。 新しい花茎は、支柱とクリップを使って上を向かせましょう。そうしないと、光の方向へ偏った育ち方をしてしまいます。花茎が少なくとも15cmほどになるまで待ち、支柱を根に打ち込みます。この時、根を傷つけないように気を付けること。最初の節で花茎を固定し、その後は5~7cm間隔で止めていきましょう。蘭が花を咲かせたら、取り外してください。 気温の変化が大きい場所は、蘭にはふさわしくありません。ですので、通気口や熱源の近くには置かないでください。可能な限り、一定の環境を保つことが重要です。
害虫、病気
害虫や病気は、知らぬ間に蘭のなかに忍び込みます。素早く対処しなければ、他の観葉植物にも影響を及ぼしてしまうのでご注意を。これを踏まえ、新しい植物をご自宅の観葉植物コレクションに加える際は、少なくとも1カ月は隔離することをおすすめします。 蘭はあらゆる害虫の被害を受ける可能性があり、そのすべてに特別な対処が求められます。キノコバエは、培養土の表面を飛びまわる小さなハエ。黄色の粘着テープは成虫を捕まえるのに有効で、水に溶かすタイプのタブレットや粉末剤は幼虫の駆除に役立ちます。 コナカイガラムシは、茎近くの新葉の上や下に…。この白くて丸い虫は、葉の周りに白いふわふわしたものを残しますが、石けん水とスポンジまたはペーパータオルを使って手作業で取り除くことが可能です。あるいは、オーガニックなスプレーを使うのもいいですね。これは、ハダニやアブラムシといった他の害虫にも効きます。 蘭をむしばむ病気は幅広いですが、もっとも多いのは菌性のもの。その原因は、水のやりすぎです。こうした場合における、最も一般的な解決策は、蘭を植え替えてしまうこと。(下述のヒントを参照しつつ)新しい培養土を使い、被害を受けた部分は、消毒済みのハサミを使って取り去ってください。必要に応じて殺菌剤も塗布しましょう。まずは病気を特定し、必要な策を講じることをおすすめします。 感染した蘭を切ったハサミを他の観葉植物に使うことは避けてください。病気が伝染してしまいます。刃の消毒は必須です。