英国解説者がバイエルンに警鐘 「コンパニは間違いなくリスクファクター」
38歳の新監督
昨季はレヴァークーゼン、シュツットガルトに次ぐ3位でシーズンを終えて11連覇中だったブンデスリーガのタイトル防衛に失敗したバイエルン・ミュンヘンは、ヴァンサン・コンパニ新監督を迎え入れて覇権奪還を虎視眈々と狙っている。 日本代表DF伊藤洋輝やポルトガル代表MFジョアン・パリーニャなどを次々に獲得して戦力を大幅に増強しているバイエルンだが、その一方で監督経験の浅いコンパニ監督の手腕に対する疑問の声は、監督就任の発表から2カ月あまりが経過した現在でも消えていない。 昨季まで2シーズンにわたってバーンリーで指揮を執っていたコンパニ監督の様子を知っている元イングランド代表で現解説者のガリー・リネカー氏も同監督には懐疑的な目を向けている。リネカー氏はドイツ紙『Sport Bild』の取材に応じ、コンパニ監督について以下のように語っている。 「コンパニは間違いなくリスクファクターだ。なぜなら彼には十分な経験がないからだ。バイエルンはペップ・グアルディオラを獲得したわけではない。コンパニはまだ発展途上のコーチ。彼はベルギーとバーンリーで仕事をしただけだ」 「彼のバーンリーでの最初のシーズンは素晴らしかった。美しいフットボールを披露していた。しかし、その次のシーズンでは明らかに困難を抱えていた。コンパニは自身のめざすスタイルに固執する傾向がある。バイエルンでは優秀な選手達を指揮することができるから、仕事は楽になるとは思うがね」 「ただし、私は彼のことが好きだよ。知的だし、良い指導者になるポテンシャルを秘めている。また、彼は周囲から尊敬されるような振る舞いを身につけている。このことはバイエルンのようなクラブで働くうえで重要だ」 こうした意見や評価を覆すためには、結果と内容の両方で周囲の期待以上のものを来季コンパニ監督は示す必要があるだろう。
構成/ザ・ワールド編集部