大人にこそ似合うシャネルの小物をチェック! 芸術と文化への愛に満ちた最新コレクション
連載「迷い世代の服選び」
スタイリストのおおさわ千春さんが、「何を着たらいいのかわからない」と悩みがちな“迷い世代”の大人に向けて、おすすめのファッションアイテムを紹介する連載。今回は、遊び心あふれるシャネルの新作小物をピックアップ。おおさわさん自身が欲しいと思うものを選んだラインナップは必見です。
“大人の余裕”で楽しみたい、シャネルの新作小物
シャネルのアーティスティック ディレクターに、ヴィルジニー・ヴィアール氏が就任して以来、毎シーズン発表されるコレクションが俄然楽しみになりました。大人の女性のしなやかな美しさや遊び心を体現してくれるクリエイションであふれていて、私自身も「持ってみたい」と思うような洋服や小物の宝庫なのです。 今季のテーマは、南フランスにある名建築「ヴィラ ノアイユ」からインスピレーションを得たもの。「ヴィラ ノアイユ」とは、1923年、建築家のロベール マレ=ステヴァンスによって設計された、現代建築の傑作と名高いモダニズム様式の邸宅です。 館の主であるマリー=ロール&シャルル ド ノアイユ夫妻は、ガブリエル・シャネルと同様に前衛芸術家を数多く支援したことで知られ、彼らは同じ芸術家たちの集まりに参加していたのだそう。またマリー=ロールはガブリエル・シャネルのオートクチュールを好んで身に着けており、メゾンの顧客でもありました。 シャネルに縁の深い夫妻が愛した建築と、庭園が放つ生命力が表現された今回のコレクション。幾何学的なモチーフや華やかな色使い、プールサイドをイメージさせる遊び心あるデザインが随所に取り入れられた、心躍るアイテムの数々を紹介していきましょう。
大人だからこそ似合うシャネルのピンク
普段、ピンクとはあまり縁がない私ですが、「これなら持ってみたい!」と思ったのがこちらのバッグ。庭園に咲き誇る花々からインスピレーションを得たピンク色のバッグやフラワーモチーフのネックレスからは、ラグジュアリーな余裕が醸しだされるよう。甘い雰囲気の服に合わせるよりも、白シャツなど凛とした装いにコーディネートするのが私のイメージです。右のミニバッグはストラップの長さを調節でき、バッグインバッグとしても活躍してくれそう。