「俺は息子のヒロシだよ!」寸劇で詐欺防止を呼びかけ 中学生が地域の住民に出前授業【長野・長野市】
長野県内でも相次ぐ詐欺被害。被害者の半数を占める高齢者に向け、長野市の中学生が寸劇で対策を伝えました。 ■高齢者役の中学生 「電話でお金の話をするのかい?もしかしてアンタ詐欺師かい?」 ■詐欺師役の中学生 「な、な何を言うんだ母さん俺は息子のヒロシだよ」 ■高齢者役の中学生 「嘘おっしゃい合言葉も覚えていなかったしやっぱり詐欺だ警察に通報するわよ」 ■詐欺師役の中学生 「ちくしようめーーー!」 無事、詐欺師を撃退!迫真の演技を見せたのは長野市の裾花中学校の3年生です。 「詐欺防止」をテーマに劇の構成も台本も全て生徒が考えました。 出前授業は初めての開催で、希望した中学3年生27人が参加。寸劇を披露したりスマートフォンの使い方を教えたりしました。 ■74歳 「やっぱり(自分の)子どもだとカチンときたり女房だとカチンときたりするんだけどやっぱ孫(くらいの年齢)だからそういう点ではいい」 ■67歳 「いやー助かります」 ■中学3年生 「自分も説明するから自分にとって学びになる」 詐欺対策として、知らない番号からの電話にでないことも伝えました。 長野県警のまとめによりますと、今年の電話でお金詐欺の被害件数は6月末時点で115件。 去年の同じ時期と比べて24件増加し被害額は3億4700万円余りに上ります。 また、被害者の半数以上を65歳以上の高齢者が占めています。 ■中学3年生 「私たちができることをやって詐欺とかに気を付けてくれたらうれしい」 大切な人を守るために、出前授業は今後も続けていく予定です。