菊池雄星が手掛けた複合野球施設「King of the Hill」 こだわりに込められた思い
■メジャーで使われる最新機器に散髪ルームも
プロ野球選手を身近に感じて、一緒に野球ができる場所が必要。そうして作られたこの施設は、菊池投手のこだわりがいっぱいの最新施設なんです。 まずはブルペンとバッティングエリア。メジャーで使われている最新機器がそろい、球速や回転数、投球フォームの解析、スイングの軌道など様々なデータを収集できるんです! スクールの子どもたちも使っていて、最先端の野球を感じてほしいからということです。データに基づく野球をスタンダードにしていきたいという思いもあるそうです。 そして、こだわりは他のエリアにもありました。なんと、散髪ルーム! 菊池投手 「最近の高校球児、髪を伸ばしてるじゃないですか。ここで髪を切ったらどうかなと思って」 高校球児たちも使うということで、甲子園の写真が飾ってありました。細かい所にもこだわりがありますよね。 トレーニングエリアの入り口には…。 ヒロドキャスター 「イチローさんのサインボールとユニホーム」 菊池投手 「僕もそうですけど、イチローさんは全野球少年、野球選手の憧れですから。トレーニングは本当にきついんですよ。ここから入った時にイチローさんのサインを見て『よし、頑張るぞ!』。みんなもそう感じてもらえるのではないかと1番大事な所に置きました」 続いては休憩スペースなどがあるラウンジエリアです。こちらにもこだわりの品々がありましたよ! ヒロドキャスター 「デレク・ジーターだ。バリー・ボンズ!ジャッキー・ロビンソン!? 「え!ベーブ・ルース!どうやって手に入れたんですか?」 菊池投手 「頑張りました」 名選手たちのサインをたくさん飾り、メジャーリーグを岩手の子どもたちに身近に感じて欲しい。そのウラには菊池投手の野球人生を変えたでき事が、大きく関係していました。
■『俺もできるかも』というマインド
菊池投手 「僕は元々岩手県外の高校に行こうと思っていた。北海道の駒大苫小牧が甲子園連覇して、田中将大さんをはじめ活躍されて、北海道でもできるなら岩手でもできる。大事なことは『俺もできるかも』と思うこと。岩手県で、大谷翔平選手や佐々木朗希選手、佐々木麟太郎選手など、どんどんいい連鎖で出てきているのは、『あの人ができるなら俺もできる』って、身近な存在からいろんな人が出ているから『俺もできる』というマインドになっているだけ。特別な魔法もないし、岩手県にそういう魔法はないですから」 ヒロドキャスター 「King of the Hillが、そして菊池さんが岩手の子どもたちのきっかけになりたい?」 菊池投手 「ここから育った選手たちが『俺たちもできる』となってもらえたらそんな幸せなことはない」 子どもたちだけではなく、今後は指導者の方に向けた勉強会を開催して、教える側も一緒になってレベルアップを図りたいというプランも教えてくださいました。 King of the Hillには、トレーニング施設だけでなく、キッチン、お風呂、サウナ、治療部屋もあり、これらが全部一カ所で完結できる施設は日本では珍しいのでそういった所も作りたかったと言っていました。どんな選手が育つか、楽しみです。 (「報道ステーション」2024年12月24日放送分より)
テレビ朝日