インフル感染が警報レベルに 東京都で6年ぶり 忘年会や旅行のキャンセル相次ぐ
東京では6年ぶりにインフルエンザの患者数が警報レベルに達しました。感染が拡大するなか、飲食店やホテルでは稼ぎ時の急なキャンセルの増加に頭を抱えています。 【画像】インフル患者報告数が1週間で倍増 1医療機関あたり40人 東京都、6年ぶりに警報レベル
■忘年会キャンセルに店困惑
炭火で焼かれるやきとんが名物の居酒屋。26日の夜も忘年会を楽しむ人たちでにぎわっていましたが…。 新橋にあるお店では、忘年会シーズンのなか、インフルエンザによる予約のキャンセルが相次いでいます。 予約をメモしたカレンダーを見せてもらうと、24日のクリスマスイブには、すべての予約がキャンセルになりました。 やきとん ユカちゃん店主 藤嶋由香さん 「多い時で(キャンセルが1日)5組くらい。キャンセル料は、うち大衆店なのでいただいていない。しょうがないなという感じ。クリスマス前ぐらいが毎年忙しいので、そこでインフルエンザがピークになっちゃったので、キャンセルの嵐で仲間とも本当に泣く泣くぼやいている」 さらに、当日シフトに入っていたスタッフもインフルエンザに感染、臨時休業に追い込まれました。 藤嶋さん 「(24日は)お店を閉めました。赤字です。今年は特にすごい多いなと思う。うちも店内加湿をしたり、換気をしたり気を付けてはいる。なんともできませんので、なんとか収まってほしい」
■東京で6年ぶりのインフル警報
東京都のインフルエンザの患者報告数は前の週から倍増。今月22日までの1週間で、1医療機関あたりのインフルエンザの患者数は40人に達し、6年ぶりに警報レベルを上回りました。 国際医療福祉大学 松本哲哉教授(感染症学) 「約3、4年ずっとコロナがあったがゆえに、感染対策を徹底して、インフルエンザはむしろ極端に抑えられて。感染対策はだいぶ緩んできましたし、免疫を持たない人が多くなっている状況のなかで、今インフルエンザが広がってきているということ」 移動が増える年末年始は、さらに感染者が増えると指摘します。 松本教授 「帰省とか、いろんな旅行とか、そういったことによってさらに多くの人たちに感染の機会が出てくるので、そうするとまだまだ感染を抑えるには難しく、むしろ逆にその状況を踏まえて、増えてくる可能性が高い」 30代 男性 「熱上がって、病院に行ったらインフルと言われたから(忘年会を)なしにしようみたいな。楽しみにしていたので残念」 30代 女性 「結構、周りも家族もインフルエンザが多い。体調不良で(ご飯など中止)この前もあった」