「僕は神様に好かれている」楽天・辰己涼介“金ピカ男”は炎上中でも「次回WBCで代表選出は確実」井端監督の信頼に豪語する「技術はあるんで、僕」
“炎上”しても「絶対欠かせない戦力」
もちろん選手たちはこの“辰己節”で一気に盛り上がった。ところが結果はまさかの0対4の完封負け。日本の大会連覇は夢と消えてしまったのである。 その結果、この声出しが「調子に乗りすぎ」、「台湾に失礼」とネットで炎上した。なかには「2度と代表に呼ぶな」という過激な書き込みまで飛び出す始末だった。 だが、である。 もう答えを言ってもいいですか……辰己は2026年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に、再び侍ジャパンの一員として招集される可能性がかなり高い。それだけの実績、結果を今回の「プレミア12」で示したからである。
「技術はあるんで、僕は」
「やっぱりね、辰己は期待通りの結果を残してくれたと思います」 こう語るのは井端弘和監督だ。 「3番・センター」で8試合に先発して、トータル29打数9安打の打率3割1分をマーク。9安打中7本がセンターから左方向への当たりで、3本の二塁打は全て逆方向だった。四死球は8つを数え出塁率は4割4分7厘。盗塁も1つ決めている。 「初めてのピッチャーばかりなので、ボールを長く見たいかな、と。(四球数は)自分のストライクとボールのゾーンを完全に分けて、そこだけを意識した結果でした。いつもやっていることですけど、それを世界を相手に同じように戦えたというのはよかった。技術はあるんで、僕は」 こう豪語する辰己の真骨頂を感じたのは、敗れた台湾との決勝戦の最終回だった。
「神様に好かれている」男
先頭打者で打席に入ると一、二塁間を破る右前安打を放って一塁に立った。敗色濃厚なこの場面で、できることはヒットを打つこと、塁に出ること、そして日本の攻撃パターンを作ること。その仕事をしっかりとやった。 「大暴れできるかどうかは神様が決めることだと思います。でも、僕は神様に好かれているんで。スーパーラウンドでは必ず暴れると思います。舞台が大きくなればなるほど、思考的にも降ってくることがよくあるので。チームは必ず苦しい場面が来る。その苦しい場面で僕は絶対にチームを救う活躍をします。そういう運命なんです、僕は」 東京での2次ラウンドの前にはこんな“辰己節”を炸裂させていた。しかしこの土壇場の辰己の安打に後続が続かず、日本打線は何もできないままに敗れた。何かをできたのは、結果的には辰己だけだったのである。
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