パリ五輪補欠の17歳松島輝空、4年後ロス五輪へTリーグで快勝発進「出た試合は全部勝つ」強烈な悔しさ経て新エース再出発
「卓球・ノジマTリーグ男子、東京3-1静岡」(24日、代々木第二体育館) 7季目の男子開幕戦が行われ、昨季王者の東京は同4位の静岡を3-1で下した。パリ五輪でリザーブ(補欠)を務めた松島輝空(17)=木下グループ=が第1試合のダブルス(パートナーは吉村和弘)で先手を取ると、第3試合のシングルスでも松下大星に3-2で競り勝ち、単複2勝を挙げる活躍で貢献。4年後のロス五輪出場を見据える新エースは「(次の五輪への)スタートで勝てたのはうれしい」とうなずいた。 ホープ左腕の松島は世界ランクでは日本勢3番手につけていたものの、パリ五輪は惜しくも代表入りを逃し、大会にはリザーブとして帯同した。現地では練習パートナーに専念していたため自身の練習を積めなかったが、帰国後すぐに再開。「(パリでは)練習もできなかったが、少ない期間で(調整し)、勝てたのは良かった」と胸をなで下ろした。 開幕直前の22日には「自分は(リザーブでは)2度と行きたくないと今回本当に感じたので、次はリザーブではなく選手で出たい」と本音を吐露し、強烈な悔しさをにじませていた17歳。4年後のロス五輪出場を目指し、国際大会に軸足を置くため、Tリーグでの出場機会は限られるが、「(木下グループは)日頃からお世話になっているチームなので貢献したい。出場した試合は全部勝つつもりでいきたい」と決意を込めた。 また、チームでは昨季在籍したパリ五輪代表の戸上隼輔、篠塚大登の2人が退団し、今季は主力として期待も大きくなる。「自分が(起用された試合を)取ることだけを考えて、それでチームが勝てばうれしい」と語った。