阪神が横浜DeNAに“歴史的”ワースト記録更新の完敗でBクラス転落危機…「まるで目標を失ったチームの消化試合」
阪神も4ゲーム差で迎えた横浜DeNAとの直接対決に連勝すれば、甲子園でCSを開催できる2位浮上を視界に捉える可能性もあったのだが、その気迫や執念が見えてこなかった。もう、今季限りで退任する人に、いまさら何を言っても始まらないのだが、矢野監督のチームマネジメント力の問題である。 三塁側の阪神ファンのスタンドの様子を見にいったが、ファンから矢野監督への批判めいたヤジは、そう目立たなかった(そもそもコロナ禍で声出しは禁止されているが)。おそらくファンも「辞める人にいまさら何を言っても…」の心境なのだろう。つまるところ、CS出場権を死守せねばならないチームにBクラスの空気を漂わせてしまう理由こそキャンプイン前に前代未聞の「今季限り退任」を発表してしまった矢野監督の行動にいきつく。そして、それを許してしまったフロントの責任でもある。3位キープどころか4位の広島に0.5差に迫られて、その背中が寒くなってきた。残り12試合のうち広島との直接対決が4試合残っている。また1.5差の5位巨人も不気味な存在だ。「まるでBクラスの野球」が、本当にBクラスに終わる危険性も出てきた。 関西のスポーツメディアの代表取材による報道によると、矢野監督は「責任を感じています」とコメントしたそうである。 (文責・RONSPO、スポーツタイムズ通信社)