「生きている限り」衰えぬバレエへの情熱 90歳の指導者・塚田たまゑさん 14歳で「西洋舞踏」に出会いのめり込む 教室を創設して60年 教え子には海外で活躍するダンサーも
■「生きている限り」
8月の発表会。 演目の多くの演出・振付は今もたまゑさんが担当しています。 塚田たまゑさん: 「好きなんです、作るのが。人のまねをするのは嫌だから、私のものを出していかないと、誰かのものじゃ嫌」
子どもたちへの指導を続けるたまゑさんですが、実は腰や心臓の手術をしており、昔のように体は動きません。だからこそ体力を保つ努力を続けています。 その一つがピラティスです。 塚田たまゑさん: 「生きている限り、あんまり無雑なかっこうを見せたくない。自分で見て嫌なものは、なるべく見せないように。子どもたちに見られて恥ずかしくないように」
一緒に指導するみほりさんも、教室で出会う生徒たちが、たまゑさんの支えになっていると話します。 塚田みほりさん: 「生徒たちがすごい支えてくれているのも確かで、周りの人たちに支えていただいていることも一番の元気の源。小っちゃい子たちも一生懸命慕ってくれている」
生徒たちは―。 教室に通う生徒: 「鳥さんの踊りとかほめてくれた」 「みんなに優しくしてくれて元気で、みんなのことをほめてくれる先生」 「一つ一つ基礎や見せ方をしっかり教わった。元気に指導したり、行き来も早くて90歳と思うとすごい」 「いつまでも元気でいてほしい」
■100歳・学園70周年へ
バレエに捧げた人生。 数多くの生徒を指導し世界で活躍するダンサーも育ててきた、たまゑさん。 次の節目、「100歳・学園70周年」を見据えています。 白鳥バレエ学園・塚田たまゑさん(90): 「寿命がある限り寝込まないで、できるだけ子どもたちの役に立つ日々でありたい。美しく舞台で踊れるように子どもたちを仕上げていかないといけないから。もうちょっと生かさせていただいて、頑張りますのでよろしくお願いします」
長野放送