【菊花賞】ダノンデサイル、メイショウタバル、アーバンシックの3頭をデータで比較 3000m以上で勝利はゴールドシップ産駒のみ
トライアル組が優勢な近年の菊花賞
1999年菊花賞は3強対決に沸いた。皐月賞馬テイエムオペラオー、ダービー馬アドマイヤベガ、そしてラスト一冠の獲得に燃えるナリタトップロードだ。 【菊花賞2024 推奨馬】軸は決まり!勝率50%&複勝率100%の最強データを持つ馬発見 SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) レースは直線で先に抜け出したトップロードをオペラオーが追い詰める展開。ただ最後はトップロードがクビ差しのぎ切り、鞍上の渡辺薫彦騎手は嬉しいGⅠ初勝利を飾った。 当時は本番の前に前哨戦を使うのが主流。菊花賞の前にテイエムオペラオーは京都大賞典を使い、アドマイヤベガとナリタトップロードは菊花賞トライアルだった京都新聞杯(当時は10月開催)を使っていた。しかし、近年の三冠は牡牝ともにトライアルを使わず、直行がトレンド。先週の秋華賞もオークス1着から直行のチェルヴィニアが勝利した。 そんななかで菊花賞は少し様相が異なる。過去10年の本レースは神戸新聞杯組5勝、セントライト記念組3勝、他にラジオNIKKEI賞、日本海Sが1勝ずつ。ダービーからの直行組はわずか2頭で、昨年はタスティエーラがこのローテで2着だった。今年はダービー馬ダノンデサイルがダービーから直行する。 今回は上位人気が予想されるダノンデサイル、トライアル勝ち馬のメイショウタバルとアーバンシックの3頭を比較し、どの馬が今回の舞台に向いているかを調べていく。
エピファネイア産駒が京都芝コースで安定
まずは2023年4月の京都競馬場リニュアールオープン後から今年の10月11日までに行われた芝369レースの種牡馬別成績をみていく。 <京都芝コース 有力馬の種牡馬成績> エピファネイア産駒(ダノンデサイル) 【20-22-15-169】勝率8.8%/連対率18.6%/複勝率25.2% ゴールドシップ産駒(メイショウタバル) 【10-6-6-79】勝率9.9%/連対率15.8%/複勝率21.8% スワーヴリチャード産駒(アーバンシック) 【4-5-9-44】勝率6.5%/連対率14.5%/複勝率29.0% 集計期間:2023年4月22日~2024年10月11日 369レース エピファネイア産駒は全体ランキングでもキズナ、ロードカナロア産駒に次ぐ3位。3000m以上でも今年の天皇賞(春)でブローザホーンが2着に入っている。 ゴールドシップ産駒はこの3頭の中では勝率が一番高い。同馬は現役時代に京都競馬場で2012年菊花賞や2015年天皇賞(春)を制しており、産駒にもそのDNAはしっかりと引き継がれている。 スワーヴリチャード産駒は昨年デビューのため出走回数が少なく、勝ち星は伸びていないが複勝率29.0%と安定。人気に関係なく馬券に絡むことが多く、複勝回収率は116%をマークしている。 京都の芝コースは3頭の産駒とも苦にすることなく、大差ないことが分かった。