「打席に入るのが嫌になっていた」ロッテの“アジャ”井上晴哉が明かす「引退を決めたある出来事」「心残りはもう一度アジャコングさんと…」
「引き際を教えてもらった」
プロ4年目でイースタン・リーグの本塁打、打点の二冠に輝いた山本大斗外野手や、高卒ルーキーながら二軍戦で安打を量産する寺地隆成捕手ら、若い選手のスイングを見て心は決まった。 「若い子たちが勢いのある、迷いのないスイングをしていた。思い切りがいい。一方でオレはもう迷っている。アイツらに引き際を教えてもらった」 アジャ井上は静かにバットを置いた。 今後についてはこんな思いを描いている。 「スタンドで色々なプロスポーツを見てみたい。アメフトとかも興味がある。もちろん、プロレスや両国で相撲も見てみたい。一度だけ、プロに入って時間が空いた時に両国の関係者の入り口で入り待ちをしたことがあるくらい。貴景勝さんが強い時で扇子を買って入り口のところで。来ないかなあと待っていた。結局、来なかったんですが、楽しかった」 しっかりと面白いエピソードを交えながら語った。
愛された男「アジャ」
「皆様との素敵な思い出を胸に、アジャ井上は気持ちよく引退します。ボクはロッテが大好きです。ごっちゃし!!」 引退を発表した際にはそんなコメントを添えた。それは、様々なあだ名と共に周りから愛され続けた男らしい別れのメッセージだった。
(「プロ野球PRESS」梶原紀章(千葉ロッテ広報) = 文)
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