大阪府は8月31日、大阪府庁で「第25回新型コロナウイルス対策本部会議」を開き、感染者数が落ち着きを見せているとして、8月1日から府民に呼びかけてきた「5人以上の飲み会、宴会、コンパ」について、同31日をもって自粛要請を解除した。しかし、まだまだ油断はできないとして、きょう9月1日から18日までは「多人数で唾液が飛び交う宴会・飲み会は控える」よう求めていく。 【中継録画】大阪府がコロナ対策本部会議　31日の感染者数は50人台（2020年8月31日）

[写真]新型コロナウイルス対策本部会議後に報道陣の質問に答える大阪府の吉村洋文知事＝8月31日午後、大阪府庁で

　同対策本部会議では、直近の新規陽性者数が減少傾向にあること、重症者の病床使用率が35％未満、軽症中等症病床使用率が概ね50％未満であることなどの現状が報告され、府民に感染状況を知らせる独自基準「大阪モデル」をイエローステージの2から、一段階下げた1に移行することを決めた。また、8月1日から府民に呼びかけてきた、5人以上での飲み会や宴会の自粛要請を8月31日で解除することも決めた。

[画像]イエローステージ（警戒）1への移行についての説明資料（大阪府公式サイトから）

　これに対し大阪府の吉村知事は「この5人という明確な数字を出すことが賛否両論がありました。社会経済を動かす意味では大きなお願いになりましたが、いま感染は減少傾向に入りつつありますから、事業をやっているみなさんにとっては厳しいお願いになっているので、5人以上は解除することにしたい」と述べた。

[画像]イエローステージ（警戒）の対応方針に基づく要請についての資料（大阪府公式サイトから）

　しかし、油断はできないため、引き続きの対策として、9月1日から18日まで、多人数で唾液が飛び交う飲み会、宴会などは控えるよう呼びかけることも決定した。 　吉村知事は「宴会や唾液が飛び交う環境でどんちゃん騒ぎをすることは府民のみなさんにご判断をおねがいしますが、多人数での唾液が飛び交う宴会は控えていただきたい。高齢者のみなさんへの感染抑止、高齢者施設での感染など、引き続き高齢者の方、同居する家族の方、高齢者施設で働く方については感染率の高い環境を避けていただき、なんらかの症状の変化があれば早めの検査の受診をお願いしたい」と会議後の会見で話していた。