通天閣など「大阪モデル」色分けライトアップ周知31日で終了へ
大阪府は31日、新型コロナ対策本部会議を開き、府民に感染状況を知らせる独自基準「大阪モデル」で警戒を呼びかけるため、通天閣(大阪市浪速区)などに協力を要請している、色分けのライトアップについて、同日で一旦消灯することを発表した。 【写真特集】通天閣「大阪モデル」ライトアップ周知31日で一旦終了
大阪府の吉村洋文知事は「通天閣さんをはじめ多くの民間企業の方にご協力をいただいてありがとうございます。7月12日に黄色の信号をつけてから協力していただいているので、減少傾向にありますので、周知と言う意味では役割を果たしていただいたということで31日で消灯したいと思います」と述べた。
今後は、府の公式サイトでは引き続き「信号」を表示。民間の事業者等に対しては、信号が変わったあと2週間、府民への感染状況の周知・共有のため、ライトアップの協力を求めていくとしている。
通天閣では、今年5月に大阪府の吉村洋文知事が同会議で「大阪モデルの基準をシンボリックな場所で色分けライトアップしたい」とアイデアを出したことをきっかけに、府の要請を受けて同月11日からライトアップに協力した。 同24日には基準の範囲内を表す緑色にライトアップされるなど、大阪モデルの象徴としてメディアで取り上げられ、6月30日には吉村知事自らが通天閣へ出向いて消灯式を行い、ライトアップに協力した通天閣観光の高井社長に感謝状を贈呈していた。 しかし、その後に府内の感染者数が増加したことにより、再び府の要請を受け7月12日に黄色の点灯を再開していた。通天閣では、無償で24時間にわたる点灯で協力。日中は色が見えにくいことから、通天閣観光の高井隆光社長が、従来時計を表示しているLEDビジョンに、大阪府のキャラクター「もずやん」の笑顔や泣き顔で周知することを提案、それが採用されていた。
今回の消灯に高井社長は「今日でイエローライトアップが一旦終了とのことで、気運が変わればと思っています。ほんまに先が読めませんので困り果ててます」と話していた。