地域の課題解決に若者のアイデアを 板橋区で学生向けコンテスト
当事者でない限り、地域の産業振興について考えを深める機会はあまりない。東京都板橋区では、学生を対象に行政課題解決のためのアイデアコンテストを開催する。地域通貨の活用拡充や、地元の中小企業が若手を採用し働き続けてもらうためのアイデアを募集している。 学生たちに区内の産業振興の課題を身近に感じてもらい、コンテストを通じて創造性と問題解決能力、起業意欲の醸成を図るのが目的。板橋区のデジタル地域通貨「いたばしPay」を区内経済活性化の手段として継続的に活用していくためには、ランニングコストの確保や利用者と加盟店舗数を増やす必要があり、今までもプレミアム付きで地域通貨を販売したり、利用者ポイント還元事業などの取り組みを行ったりしてきた。学生たちには新しいアイデアが期待されている。 若手人材確保については、中小企業はその規模から人材確保にかけられるコストが少ないうえ、知名度の低さなど大企業と異なるハードルがある。そこで若手人材が中小企業に出会う機会をどう作るか、職場環境の整備の方法などが課題になっている。 募集対象者は、活性化や課題解決に柔軟な発想や熱意をもって取り組める学生で、個人でもチームでも応募できる。学生と企業がチームを組み応募することも可能。書類審査・プレゼンテーション審査などにより、最優秀賞、上位入賞者を選出。賞や特典の贈呈のほか、アイデアの実現に向けた区担当者とのセッションの機会が設けられる。提案書提出受付期間は12月12日(木)~1月31日(金)。