女性の起業に必要な「最後は自分で決める」姿勢 夫から「いつまで続けるの?」と言われないために
事業をやめてしまういちばんの理由は「売上が立たないから」。せっかく起業したのに続けられないのは、とても残念です。そのとき、ほかに収入源があれば少し長い目で見て続けられます。 また、矛盾しているようですが、専業主婦からの起業は、まずはパートに出ることにメリットもあります。起業初期は、参考にする本を買ったり、必要であれば少額のセミナーを受けたりと、勉強資金がかかります。 さらに、家計に貢献していないと、夫から「何をしているの?」「それはいつまで続けるの?」「そんなことするならパートに出たら?」などと言われてしまうケースもあります。
自分の負い目をなくすためにも、月に3万~5万円くらいの収入を確保したほうが、起業のための活動がしやすくなります。ただし、起業に使える時間はある程度確保したいので、週2~3日、1日3時間くらいの短い時間のパートがいいでしょう。 ■資格取得よりもオリジナルサービス 起業は「自分のできることからはじめること」が大切です。とくに、資格を取得することのデメリットに焦点を当ててみましょう。 じつは私自身も、起業をするために多くの資格を取りました。「だれかのお墨つきをもらいたい」「資格がないと教えられないんじゃないか」と思ってのことでしたが、それには多くのデメリットがありました。
デメリット①決定権を他人ににぎられてしまう 認定講師になるということは、あなたの事業の重要な決定権を他人ににぎられるということです。価格も協会で決められていて、サービス内容の変更も制限されてしまうので、長期的にビジネスの自由がなくなります。 また「協会のリーダーが変わる」「商品ラインナップが変わる」など、自分ではどうにもならない要因で、売りものが突然なくなるリスクもあります。これでは、思うように売上を伸ばすことも、やめる・やめないの判断をすることもできません。
デメリット②相場に価格が左右されてしまう 職種によっては、相場感で価格が決まってしまうということもあります。たとえば、税理士さんの場合、税理士資格を持っていないとできない業務があるので、資格が必要です。 ところが、価格という点では残念なこともあります。私の知り合いの税理士さんが言うには、コンサルティング業をしようと思ったときに、「税理顧問料は3万円から5万円くらいだよね」と相場から価格の判断をされてしまうそうです。