シードは125位→100位に…米国男子の出場人数変更が正式承認 モナハン会長「ツアーをより強いものにするための改革」
米国男子ツアーのフェデックスカップ・フォール最終戦「RSMクラシック」(21~24日、米ジョージア州)開幕前の18日、開催地のセントサイモンズ・アイランドで、ツアーのプレーヤー諮問委員会(ポリシーボード)が開かれ、かねて提案されていた試合ごとの出場選手の縮小、シード選手の削減などを承認、2026年から実施されることが決まったことを、PGAツアーが正式に発表した。 松山英樹のスイングは“教科書”! そのポイントはどこにある? ジェイ・モナハン会長は「この変更はファン、選手、トーナメント、そしてパートナーのスポンサーにとって最高のPGAツアーにするためのもの。PGAツアーをより強いものにするための改革を選んだプレーヤー諮問委員会を誇りに思う」とコメントを発表した。 出場権及びメンバーシップについてについては、以下の通りになる。 ■概要 ・フルシード権を得るのはこれまでのフェデックスカップ・ランキング上位125位から100位となり、101~125位は準シード。この変更は下部のコーンフェリー・ツアー、DPワールドツアー、また最終予選会から出場権を得た選手が、フルフィールドの試合で公平な出場機会を得るために取り入れられた ・コーンフェリー・ツアーからPGAツアーの出場権を得るのは30名から20名へと削減、一方DPワールドツアーからの上位10名は維持され、最終予選会からの出場権は上限を5名(タイを除く)とする ・オープン予選(マンデートーナメント)からの出場権は 144選手出場の大会で4名(変更なし) 132選手出場の大会は2名 120選手出場の大会は0とする ・現在DPワールドツアー、コーンフェリー・ツアー、最終予選会からのカテゴリーに所属する選手に使用されている制限付きスポンサー推薦、及びPGAツアーメンバーに制限されているスポンサー推薦での出場は削除され、ランキング上位のメンバーに再配分される ■出場人数について ・1コースで行われるオープン試合の出場選手の上限を156名から144名へと縮小、または日照時間に応じて120名、132名とする ・プレーヤーズ選手権は出場選手120名とする ・複数のコースで開催されるトーナメントの大半は出場156選手を維持するが、例外としてファーマーズ・インシュランス・オープンは144人となる。 ■フェデックスカップ・ポイント・システムについて(下記のポイント配分の変更は25年から実施) ・メジャーとプレーヤーズ選手権は2位のポイントがわずかに増やされ、11位以下は減少する ・シグネチャーイベントは7位以下のポイントがわずかに減少する。 ■その他の変更 ・トップ10(タイを含む)で終えたプロ、及びアマチュア選手は次ぎのオープン大会の出場権を得る ・プレーヤーズ選手権、チャールズ・シュワブ・チャレンジ、ジェネシス・スコティッシュ・オープンの招待資格は、改訂に合わせて調整 再来年から米国男子ツアーのフィールドにおいて、どのような効果が生まれるのかに注目したい。(文・武川玲子=米国在住)