「少し物足りない感じがしたわ」 イタリア人が気づいた日本食の特徴 一番おいしいと思った料理とは
日本人の健康長寿の一助になっているともいわれる日本食。多様な食材を使い、栄養バランスが良いのが特徴です。日本を訪れているイタリア人カップルは、日本食を食べて、母国の料理との大きな違いを感じたそうです。一番おいしかった料理とはなんだったのでしょうか。 【写真】イタリア人が一番気に入った日本食の写真 ◇ ◇ ◇
10年ぶりに観光目的で訪日 前回はビジネス
イタリア北部にあるミラノ出身のパトリツィアさんと、中部のフィレンツェ出身のアンドレアさん。15日間滞在し、東京や白川郷、金沢、京都、城崎温泉、高野山、大阪、神戸など、日本各地を観光する計画です。 初めて日本にやってきたというパトリツィアさんに対して、アンドレアさんは10年ぶり2回目の訪日だといいます。しかし、前回の目的は仕事だったため、東京にたった3日間、滞在しただけだったそう。 「前回は時差ボケを感じる間もなくイタリアに戻ったので、観光はまったくできませんでした」 今回はゆっくりと観光する目的で訪日。前回のリベンジとして、意欲満々でした。
日本とイタリアの料理に含まれる栄養素の違いを実感
数多くの日本食を食べ、「今まで日本で食べたものは全部おいしかったわ」とパトリツィアさん。しかし、日本とイタリアでは、料理に大きな違いがあると感じたそうです。 「私はイタリア人だからパスタが主食でしょ。やっぱり食事にはカーブ(炭水化物)が欲しくなるんだけど、日本食はカーブが少なくてプロテイン(たんぱく質)が多いわね」 和食をはじめとする日本食は、炭水化物を多く含むごはんが主食。そこにたんぱく質が豊富な肉や魚、豆腐やしょうゆ、みそなどの大豆を原料とした加工品を、さまざまな組み合わせて調理します。さらに、いろいろな種類の野菜も加わることで、栄養バランスが整った料理になっているといえるでしょう。 パトリツィアさんは、そばやうどんも食べてみたそうで「少し物足りない感じがしたわ」と振り返ります。炭水化物が多く、オリーブオイルをたっぷり使うイタリア料理と比べると、そばやうどんといった日本食は満腹感が少なかったのかも知れません。 一方で、そんなパトリツィアさんが、意外にも気に入った日本食があったようです。 「あ、餃子はおいしかったわ! 中華料理とも違った感じがして、とても良い味がしたわ」 日本とイタリアの食文化の違いを、敏感に察知していたふたり。引き続き、さまざまな日本食に挑戦してほしいですね。
Hint-Pot編集部