食パン、肉まん、残り野菜…「蒸す」だけでごちそうに見える飛田和緒の”せいろマジック”
「蒸すだけでおいしくなって時短」「ヘルシーな食生活を送れる」と話題のせいろ蒸し。オンラインではお手頃価格のせいろは売り切れ続出だそうですね。 【写真】せいろに並べて蒸気の上がった鍋にのせ、小なら約15分。 SNSのレシピサイトも人気で、蒸し料理の本が重版を重ねているのだとか。 「初めての方、久しぶりに引っ張り出してきた方は、まずはせいろに慣れるためにも、シンプルな“1アイテム蒸し”などいかがですか」 料理家・飛田和緒さんが食材を無駄にしない方法をご紹介する「始末の料理」連載の後編。 前編「ネットで売り切れ続出!大人気『せいろ』を飛田和緒が『換気扇の上』に並べる理由」では、せいろ蒸しがいかに簡単お助けアイテムになるかを教えていただきました。寒く、乾燥が気になる冬は、献立を考える手間いらずで、部屋も温まり、空気もしっとりするせいろは、一石三鳥。 後編では、日々の使い方とレシピを紹介します。
「焼く」「チン」の代わりに
レシピがなくてもできる、飛田さんが日頃やっている蒸し器の使い方です。 パン 堅くなったパンや冷凍したパン(食パンがおすすめ)は、蒸気が上がったところにのせて3分ほど蒸します。 「ふわふわとした食感はトーストにないおいしさ。バターやジャムをつけてどうぞ。ときには豚肉のしょうが焼きをはさんで食べます。まるで肉まん」 試してみたくなりますね。 餅 クッキングシートをもちよりも少し大きめに切り、水にくぐらせた餅をのせて蒸し器に並べる。蒸気が上がった鍋にのせて5分ほど蒸す。 「餅好きカメラマンさんから、餅を蒸すとつきたてみたいになると聞き、すぐに試してみました。ゆでる、煮るとはまったく違う餅の食感になりました。蒸すのが一番伸びるかもしれません。蒸した餅は引き上げてしょうゆをたらして食べるもよし、きなこをまぶしてもよし。よく伸びるということで、たらこやイクラ、細かく刻んだ漬物、納豆、のりの佃煮などをからめて食べるのがおすすめです。お正月のお餅でぜひお試しを」 肉まん、あんまん、焼売 市販のものをせいろに並べ、蒸し時間はパッケージの表示時間を参考に。電子レンジで蒸したものは冷めると堅くなりますが、せいろだと冷めても不思議に柔らかい。 さつまいも、じゃがいも さつまいも、じゃがいもはよく洗い、皮つきのまませいろに並べ、蒸気が上がったところにのせて、小なら15分ほど、じゃがいもは15~20分。蒸し上がりは竹串を刺して確認してください。 飛田さんは「冷凍ごはんもときどき蒸しますが、ごはんは電子レンジが早いかな」と言います。スタイリストKさんも冷凍したおこわは蒸すけど、ごはんは電子レンジとか。 「何かおかずと一緒に蒸してワンプレートごはんにするときは、ラップや容器から出してクッキングシートにのせ、おかずとともに15分を目安に蒸してください」。