小池都知事が定例会見3月30日(全文1)メリハリ利かせ、予算全議案可決
待機児童対策を強化
まず私が就任以来、最も力を入れてまいっております待機児童対策でございますけれども、保育サービスの利用児童数2万1000人分を整備、そしてまた働く女性や働くお母さんを支援するベビーシッターの利用支援事業など、保護者の方々などへの利用者支援、こちらを強化することが盛り込まれております。そして、東京の65歳以上の人口を考えますと、30年間で約1.4倍になるということは見込まれておりますので、超高齢社会が到来、もしくはもうその入り口に入っているところでございます。そこで、高齢者が安心して暮らして活躍できる先進的なモデル都市・東京を発信していくということで、これは首都大を中心に始めますけれども、100歳大学の実現に向けた取り組みを進めること、さらには特別養護老人ホームの整備費、こちらも倍増させております。かねてより申し上げております、人に焦点を当てた予算となっております。もちろんほかにバリアフリー化、それから障害者スポーツなどの強化などもございます。
TOKYO GLOBAL GATEWAYが9月にオープン
3点目でございますが、教育の面で、例えば今、世界の都市間競争が激化する中で、グローバル人材がますます求められるということから、その拠点といたしまして、TOKYO GLOBAL GATEWAY、こちらを本年の9月にオープンすることといたしております。これによって国際人の育成ということ、さらに力を入れるその象徴でございます。
ゼロエミッション東京の実現に向けた取り組みについて
4点目が、ゼロエミ、ゼロエミッション東京の実現に向けた取り組みで、ZEBと呼んでおりますけれども、特に電気自動車、バイクもそうでありますけれども、EV系の充電インフラが十分に、一軒家はそのまま夜間の電力などで充電されますけれども、マンションなど集合住宅にお住まいの方々は、充電施設がないということを踏まえまして、集合住宅におけます充電設備導入の負担を実質ゼロとするという予算も盛り込んでございます。
東京2020大会に向けた取り組みについて
それから、最後は東京2020大会に向けた取り組みといたしましては、基金の積み増しであるとか、それからさまざまなハードの建設などはまさしく今進んでいるところでございますが、今度はその人の部分で、いよいよ3万人の都市ボランティアの募集という段階に入ります。大会の開催時には、組織委員会が募集する大会ボランティア、こちらが8万人。そして都市ボランティアが3万人ということで、合わせまして11万人のボランティアが活躍することとなるわけでございまして、ラグビーワールドカップ2019につきましても、2000人程度のボランティアを募集することといたしております。今年、平成30年の9月から応募開始をいたすということでございます。皆さんのご応募をお待ち申し上げております。 そのほか、挙げれば切りがない予算の中身でございますが、鉄道新線あり、多摩、島嶼の活性化あり、市町村への交付金の増額ありということでございます。多数の会派の皆さま方にご賛同を得ての成立、大変感謝をしているところでございます。残念ながら、ご賛同いただけなかったところがあるわけでございますけれども、全ての予算を否定されるという行為というのは大変重いものがあるわけでございます。そのことだけ、1つ申し上げておきたいと思います。