トランプ氏銃撃 専門家が指摘…“地元警察との連絡不備”があった可能性 大統領選挙への影響は
元警視庁警備部・特殊部隊SAT 伊藤鋼一氏 「ここ(トランプ氏の演説会場)に観衆、支持者がいる中で、(狙撃手は)こっち(演説会場)に目が向いてしまう。ここ(容疑者がいた建物)は警備の外側になるので、地元警察にまかせている部分が…シークレットサービスの狙撃手はそう感じていたのでは。注視していれば容疑者の行動は見られた。警備の間隙(かんげき)を突かれた。非常に残念なんですけども、落ち度が警備のほうにあったんだと思います」 ◇ 11月に大統領選を控える中で起きた今回の銃撃事件。選挙戦にどのような影響があるのでしょうか。
アメリカ政治に詳しい明海大学 小谷哲男教授 「(Q.選挙戦への影響について)トランプ前大統領に対する強い支持が広まっていくのが考えられます」 大町怜央フィールドキャスター 「銃撃を受けた後に、トランプ氏が拳を突き上げた姿が印象的だと思うが?」 明海大学 小谷哲男教授 「危機に際してどれだけ力強く指導力を発揮できるかということを、アメリカ人は大統領を選ぶ際のひとつの基準にしています。トランプ氏の強いリーダーシップを感じるものだったと思います」 過去にも、暗殺未遂事件にあった大統領は、軒並み支持率があがっているといいます。
一方、次の大統領候補に、バイデン氏ではなく、副大統領のハリス氏の名前もあがっている民主党陣営。 大町フィールドキャスター 「民主党バイデン大統領には、どういった影響がありそう?」 明海大学 小谷哲男教授 「あのトランプ氏には、ハリス氏でも難しいだろうという声も広がってきている。このままバイデン氏で戦う方向性が見えてきた。強いリーダー像を見せたトランプ氏に対して、バイデン氏が良識的な安心感を与えるようなリーダーシップを示すことで、差別化を図っていく可能性が見えてきた」 (7月15日放送『news zero』より)