トランプ氏銃撃 専門家が指摘…“地元警察との連絡不備”があった可能性 大統領選挙への影響は
日テレNEWS NNN
アメリカ・トランプ前大統領の暗殺未遂事件で銃撃の直前、容疑者の男に地元警察が接触していたことがわかりました。なぜ犯行を防ぐことができなかったのか─。専門家は「現場は警備がしやすかった」と分析した上で、「シークレットサービスと地元警察の連絡態勢の不備」があった可能性を指摘しました。 ▼トランプ氏 「私は死んでいるはず」「医師が“奇跡”だと」
厳重な警備体制が敷かれているはずの前大統領の演説会場で、なぜ、銃撃事件が起きたのでしょうか─。 クルックス容疑者が発砲したのは、トランプ氏が演説していた場所から、約120メートル離れた場所にある建物の上でした。トランプ氏のすぐ後ろには、警備の狙撃手が構えていました。 「news zero」は警視庁の特殊部隊SATで活動した経験のある、伊藤鋼一氏に分析を依頼。伊藤氏は、現場は“警備がしやすい”環境だったと指摘します。
元警視庁警備部・特殊部隊SAT 伊藤鋼一氏 「大きな建物というのが、容疑者がいたこの建物くらいしかない。ここさえ押さえれば、警備はしやすい」「(建物の周りにある)こういった樹木は隠れやすいけども、警察官を複数配置しておけば把握はできるので、樹木で警備が散漫になることはないです」 シークレットサービスの警備エリア外だったという、クルックス容疑者がいた建物。伊藤氏は、地元警察が警備にあたっていたのではないかと話します。 元警視庁警備部・特殊部隊SAT 伊藤鋼一氏 「シークレットサービスが、この(トランプ氏の演説会場)周辺を警備する。地元警察はこの外周を警備するという、すみ分けをしていたと思うんですけど、地元警察とシークレットサービスとのコミュニケーションが希薄になっていたと感じる」
コミュニケーション不足を特に感じられるというのが、銃撃の直前、クルックス容疑者と地元警察が、接触していたという情報です。 元警視庁警備部・特殊部隊SAT 伊藤鋼一氏 「(警察官は)無線というのは、間違いなく持っている。警察官が(本部へ)無線連絡を怠ったのか、無線をしたんだけど、脅威を警備本部が感じなかったのか、その辺の温度差があったのか…完全なるコミュニケーション不足の警備だったと思います」 一方、トランプ氏の背後に控えていた警備の狙撃手が、事前にクルックス容疑者に気づくことができなかったことについては…