ハードといわれるグノーブルで、難関校合格を目指す保護者たちのリアルな声【座談会】
よりハードな環境で勉強をすることができる
司会:みなさん苦戦しているようですが、続けていらっしゃるわけなので、メリットもあると思いますが。Aさんは転塾してよかったことはありますか。 Aさん:先ほどお伝えしたように、グノーブルに転塾したらクラスが上がりました。クラス分けが理系と文系で別なので、得意な理系は最上位クラス、苦手な文系はもう少し下のクラスです。なので学力に合った授業が受けられます。あと、中規模校舎ということもあって、講師との距離が近いことですね。質問は一人一問までということもないですし、宿題もチェックしてくれるので、サボるとちゃんと注意されます。 Cさん:受験校選びの面談も親身になってくれました。「東大を目指さないのなら、この学校じゃなくてもいいのでは」とアドバイスをしてくれました。子どもも講師の先生に懐いていて、慕っていました。私が「上のクラスにだけ手厚い」と愚痴をこぼしたら、「そんなことはない。ママの被害妄想だ!」と叱られましたし(笑)。 Bさん:社会の進度はSAPIXより早くて、本当にマッハなスピードで進みますよね。終戦記念日の近くに第二次世界大戦の内容を授業でやるなどの工夫があるそうで、それはいいかなと。 Aさん:国語は問題文が長いんですが、どれもいい文章が多くて。SAPIXなら6年生で扱う文章が、グノーブルでは4年生のテキストに載っていることもあるそうですよ。 Bさん:国語には苦労しています。やっぱり本をたくさん読んできたような子じゃないと、ついていけないのかなって思いました。麻布のような、国語の記述問題のボリュームがある学校に強いのはよくわかりますが、うちの子はどう考えても麻布などの最難関校は受けないから、ちょっと記述対策の量が多すぎるかなと。 Cさん:あれだけ記述問題をやらせるってことは、男子御三家対策なんだと思いました。御三家の次に難しい海城ですら、入試の国語で記述はそんなにボリュームがないし、選択肢問題が難しいんですけどね。 Bさん:2024年度は駒東に31名合格していました。駒東は算数が難しいから点差がつかないので、国語で合否が決まるそうです。そうなると、国語力を鍛えてきたグノーブルの生徒が強いんじゃないかって夫が分析していました。 Cさん:少なくともうちの子の学年はSAPIXよりも学力層が低かったのに、あれだけ麻布の合格者数を出したのだから、それだけ勉強がハードだってことですよ。下の子はそこまで学力が高くなかったからうまくいきませんでしたが、勉強が得意な子なら伸びるんだと思います。Aさんのお子さんには合っているんじゃないですか。 Aさん:とんでもないですよ。中規模校の最上位なので、自由が丘校とは全然違いますし。ただ、うちの子は楽しく通っているから、いいかなと思っています。子どもが笑顔なのがなによりなので。
グノーブルの座談会を終えて
「SAPIXをハードにしたのがグノーブル」と言われることがあるが、まさにその通りのお話を聞くことができた。共働き家庭が中学受験の主流になってきているが、中には「親が犠牲を払ってでも子どもを難関校に入れたい」という人たちもいるわけで、そういったニーズに合う塾だと感じられた。今後の合格実績の動向にも注目したい。
ダイヤモンド教育ラボ編集部