ハードといわれるグノーブルで、難関校合格を目指す保護者たちのリアルな声【座談会】
中学受験の世界で、難関校対策に強い塾として今、人気を集めているのがグノーブルだ。SAPIXから独立した講師たちによって設立された塾で、難関校への合格実績は高い。2024年度は11期生689名中、開成11名、麻布24名、駒場東邦31名、桜蔭16名、女子学院13名と、「合格率」でいえばすべての塾の中でもトップクラスだ。これだけの合格実績を出すだけあって、学習はとてもハードだという話も聞く。そのグノーブルで頑張っている生徒のママ3人に集まってもらい、座談会でリアルな声を聞いた。 【アンケート】中学受験をしてよかったですか? 気になる子どもたちのホンネは? Aさん:東京23区在住です。子どもが中規模校に通っています。昨年末まで外資系企業で働いていましたが、今は在宅で採点などの仕事をしつつ求職中です。 Bさん:東急線沿線に住んでいて、子どもは自由が丘校に通っています。グノーブルはクラスをブロックで分けます。上位がAブロック、中位がBブロック、下位がCブロック。うちの子はBブロです。私は正社員でコールセンター勤務です。 Cさん:2023年終了組ママです。自由が丘校に通っていました。現在は四谷大塚偏差値50台半ばの進学校に通っています。私自身はIT企業で営業事務をしています。上に中高一貫校の高校生の息子がいます。
グノーブルはSAPIXより面倒見がよいと評判
司会:グノーブルへの入塾のきっかけを教えてください。 Cさん:上の息子がSAPIXだったんですよ。勉強は得意な子でしたが、それでもSAPIXは親がやることが多くて大変でした。グノーブルはSAPIXと同質のテキストやメソッドで、SAPIXより面倒見がいいと聞いたので入塾させました。 Aさん:うちもそれに近いです。最初はSAPIXに通っていたんですが、大規模校舎の中でクラスが下がってしまって。先生との距離があるのもちょっと気になり、あまり規模が大きくないほうがいいかなと思ってグノーブルに転塾しました。そうしたら、理系は最上位クラスになりました。 Cさん:そうでしょうね。うちの子もSAPIXの入塾テストを受けさせましたが、SAPIXだと下位のクラス、グノーブルだと真ん中ぐらいと言われました。少なくともうちの子の学年では、SAPIXのほうが学力が高い生徒が多かったと思います。 Bさん:最近はちょっと変わってきていて、少なくとも自由が丘校は学力が高い生徒が増えているみたいですよ。理由はわかります。SAPIXほどメジャーではないところが、中学受験マニアの心をつかむんです。実はうちの夫がそのパターン(笑)。夫は中学受験の成功体験が人生のピークみたいな残念な人で、中学受験マニアなんですよ。だから、みんなが通っているSAPIXだと面白くないみたいで、グノーブルに入れました。私は近所の日能研でいいと思ったんですけど。 Aさん:確かに保護者会で、そういうマニアックな雰囲気のパパさんをお見かけします。熱心にメモを取っていらっしゃって。 Bさん:X(旧・ツイッター)でお子さんの成績を公開しているパパさんがいますよね。夫がああならないように、私はXを監視しています(笑)。 Cさん:でも、子どもの勉強のフォローを全部夫さんがやってくれるならありがたいですよね。