「動く点P」はなぜ動くのか…「数学を勉強しても意味がない」と絶望する受験生に、東大生が伝えていること
■“日常”を例に出すと納得感を得られる 筆者は「なんで数学なんて勉強しなければならないの?」と聞かれたら、「社会に出てから活躍できる大人になるためには、絶対できた方がいい」という方向性ですべて答えるようにしています。 「もし友達と遊びに行くときにタクシーを予約するなら……」「もしお店を経営して在庫を管理するなら……」などと、実生活に近い具体例を挙げて、本人にロールプレイングゲームのような形で考えてもらうと納得感が得られると思います。 数学力は大人になってからの仕事の質に直結し、もっと言うと将来の賃金などにも関わってくるかもしれません。 「使えなくても生きては行けるかもしれない。けれど、使える人とそうでない人では圧倒的な差が出てしまう」という姿勢で、ぜひ伝えていただくのがいいかと思います。 ---------- 西岡 壱誠(にしおか・いっせい) 現役東大生 カルペ・ディエム代表 1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すものの、2年連続で不合格に。二浪中に開発した独自の勉強術を駆使して東大合格を果たす。2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教え、教師に指導法のコンサルティングを行っている。日曜劇場「ドラゴン桜」の監修や漫画「ドラゴン桜2」の編集も担当。著書はシリーズ45万部となる『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大算数』(いずれも東洋経済新報社)ほか多数。 ----------
現役東大生 カルペ・ディエム代表 西岡 壱誠