エアコンは「つけっぱなしの方がお得」と聞いたことがありますが、本当でしょうか?他にも電気代を節約する方法はありますか?
エアコンはつけっぱなしにした方が電気代が安いと聞いたことがある方もいるでしょう。 エアコンをつけっぱなしにするか、こまめに入り切りをするか、夏や冬などエアコンを使う頻度が多い時期に悩んだことがある方もいるのではないでしょうか。 そこで今回は、エアコンをつけっぱなしにするのとこまめに入り切りするのと、どちらの方が電気代を節約できるのか検証していきます。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
エアコンはつけっぱなしの方が電気代が安いのか?
エアコンの消費電力は、電源を入れた直後が最も高くなるようです。消費電力が多いほど電気代もかさみます。特に気温35度以上の猛暑日のように室内温度と設定温度の差が大きい場合はエネルギーを多く消費します。 室内の温度が高い時にエアコンをオンにすると、部屋を冷やすためにより多くの電力が必要になりますが、いったん室内が適温になれば少ない消費電力でも運転可能です。 パナソニック株式会社によると、30分の外出を1日2回、1ヶ月間行った際のエアコンの電気代では、外気温が35度まではこまめに消す方が安いですが、外気温が36度を超えるとつけっぱなし運転の方がお得になるようです。 ただし、外気温が比較的低い日や夜間などにエアコンをつけっぱなしにする場合は、無駄な電力を消費し、電気代が高くなる可能性があるため注意しましょう。
エアコンのつけっぱなしの場合とこまめに入り切りした場合ではどれくらい電気代が違うのか?
では、具体的にエアコンをつけっぱなしにした場合と、こまめに入り切りした場合では電気代はどれくらい違うのか見ていきましょう。 ダイキン工業株式会社の検証データによると、それぞれの1時間当たりの平均消費電力は表1の通りです。なお、外気温は36.3度、冷房設定温度は26度、エアコンを9時~23時までつけっぱなしにした場合と、30分ごとに入り切りした場合で比較します。
出典:ダイキン工業株式会社「mission5-1『つけっぱなしがお得”という説は本当なのかを検証せよ!』」を基に筆者作成 1時間当たりの電気代は消費電力(キロワットアワー)×電気料金単価(円/キロワットアワー)で求められます。公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会によると、電気料金の目安単価は31円/キロワットアワー(税込み)です。 表2では、表1の消費電力を基に1時間当たりの具体的な電気代を求めてみましょう。