愛知県・大村知事が定例会見6月15日(全文2完)リニア新幹線、1日も早く着工を
リニア準備工事の現状をどう見ているのか
毎日新聞:毎日新聞です。リニアの関係なんですけれども、週末に静岡県知事がJR東海の【******00:29:41】、準備工事を認めないというご発言をされていますけれども、大村知事としてはこの動きをどう見られているのかということや、今後何かアクションを起こしていかれるご用意というか、ご予定があるのかをお願いします。 大村:時系列から経緯をあらためて申し上げますと、ちょうど去年の6月に川勝さんとは何度もお話はさせていただいて、ちょうど中部圏知事会議が去年の6月の頭に静岡でありまして、そこで何時間もご一緒でしたので、そこでとにかくJR東海とは話し合いのテーブルに着いて、そして科学的な論拠をもって解決策を見いだしてほしい、議論を進めてほしいということを申し上げました。 併せて、春の段階から5月、6月、7月、8月と、国土交通省とも、私のほうからも強く申し入れをいたしまして、やはりあの一級河川・大井川の河川管理者は国交省でありますし、そういった意味で、さまざまなインフラ整備、そしてリニア新幹線事業も、これは新幹線法に基づく事業なので、国が事業計画を作って事業者に指示をしてやる仕事ですよね。なので、まさに国の事業だということもあり、これは国が、国交省が間を取って、そして静岡県、そしてJR東海と協議する場をつくって、そして科学的な論拠を、専門家の方々により科学的な論拠を積み上げて水対策を練り上げてほしいと。
リニアは日本を牽引するプロジェクト
その上で、このリニア新幹線については21世紀の日本の国土軸を決めていく大変重要な事業だと、東名阪が1時間ちょっとで結ばれるということで、大変重要な事業だと。東京・名古屋が40分。まさにイノベーションそのものだということだと思います。われわれ、東京、愛知、大阪と、沿線9都府県で建設期成同盟会をつくっておりまして、私は会長をやっておりますが、沿線各県の期待は非常に大きいということであります。まさに日本を引っ張っていく、牽引していくプロジェクトだということだと思います。そのことはずっと申し上げてまいりました。 そういうことなので、ようやく昨年8月にそういう協議会をつくるということが表明され、そして10月にそういう協議会ができて、これから精力的に議論、プロジェクトが進んでいくということを期待しておりましたが、今その協議が進められてはおりますけれども、まだ結論というところまで至っていないということなので、私としてはそういう協議の場が、私のほうからも強く申し上げて、それぞれ、JRさんはもちろんでありますが、静岡県さんにも国交省さんにも強く申し上げてそういった場ができましたので、もう早く精力的にこれを専門家の声で、専門家の分析・検証で積み上げていっていただいて、一日も早く解決策を見いだして、この静岡県部分、あそこは9キロでしたかね。の部分の建設工事の着工に早く入ってほしいということを申し上げたいというふうに思っております。 ということなので、私からは引き続き、そうしたことを関係者には申し上げていくということだと思っております。ただ、先週末にそれぞれの方々が現地を視察に行って、まだ工事着工ということには至らないということの報道がされております。大変残念な状況だと思います。とにかくオールジャパンでの、期待は非常に大きなプロジェクトなので、もうぜひこれは関係者が英知を絞っていただいて、科学的な論拠でもってこの水問題を克服して、そしてリニアの建設工事に着工をしていただきたい、一日も早く着工していただきたいと、そのことを強く申し上げたいというふうに思っております。どうぞ。