「ワイフとの出会いで人生が変わった」――渡米5年、新婚のピース綾部が語る「結婚」と「夢追う理由」
「お調子者の勘違いキャラ」は自己プロデュース
彼が真面目に語るほどに、おかしみを感じるのはなぜだろう。YouTubeチャンネルでは「みんなどうなのよ、これ~。(ロサンゼルスの)樹木、葉っぱたち、太陽、最高だよ~」と、ただただ街歩きを楽しむようなとりとめない内容に「5年待たせてこの薄さ」「すべての言葉になんの重みもなくて、すごい癒やされた」「全然おもしろくないのに、おもしろい」「ボケなのかマジなのか絶妙なライン」といったコメントが集まっている。憧れられたいのか、笑わせたいのか、どう見ればよいのか。率直に聞いてみた。 「お好きなように楽しんでください。僕の人生のモットーは『主演=俺、プロデューサー=俺、観客=俺』なんです。3者は同じくらいの比率で、存在してるんです。だからまず他人がどう思うかではなく、自分が納得いっているかどうか。だから皆さんは、それに憧れるもよし、笑うもよし、馬鹿にするもよし、ご自由に楽しんでもらえればと思います」 「お調子者の勘違いキャラ」も、自己プロデュースの一環だという。 「かといってそのキャラは虚像でもなく、ハーレーに乗ってる自分も、そうした写真を撮られることも大好きなんです」 「要は相当ねじ曲がっている。実はこんなにねじ曲がってたんですよってことを、人生の折り返し地点である45歳のアニバーサリーにちゃんと言葉にしたくなった。だからエッセーも出版しました。半分は自分であとから振り返るため。半分は何か、読んでくださる方々のお役に立てればと。どうかあの表紙に惑わされないでください(笑)」 ちなみに、その表紙もニューヨークでワイフが撮ったものらしい。 自身を揶揄するコメントをネットで発見するたび、手応えを感じてきた。 「僕のSNSやハリウッドへの夢って、要はおませな子どもが『今日はカレーを作りたいと思いま~す』とか言ってる“おままごと”なんですよ。それを分かって楽しんでくれている人もいれば、その子どもに対して『いやいや、具材を入れる順序が間違っているから』って本気で言ってくる人もいる。自己演出に対してこんな反応をしてくれるんだと面白がれるんです」 「ネットに悪口を書き込む人って、それが趣味なんですよ。他人の趣味にどうこう言うつもりは毛頭ないし、話題になることも含めて僕の“おままごと”なんで、どんどん楽しんでほしいです」 日本へ帰国することにも、抵抗はないという。