スーパーフォーミュラ鈴鹿テスト2日目午前は赤旗2回のなかアメリカ挑戦決定の太田格之進がトップタイム。小山美姫も初走行
12月12日、三重県の鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権公式テスト/ルーキーテストが行われた。2日目午前のセッション3では、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が最速タイムを記録した。 【写真】スーパーフォーミュラ初走行を前に笑顔を見せる小山美姫 3日間で行われる公式/ルーキーテストは2日目を迎えたが、この日から帰国したばかりの岩佐歩夢(TEAM MUGEN)、そして走行日を最終日から2日目へと変更になった小山美姫(Kids com Team KCMG)といったドライバーなども参加している。 午前10時に開始されたセッション3は、グリーンライト点灯とともに一斉にピットアウト。ウォームアップをこなそうとした直後、午前の冷えた路面に足元をすくわれたのか、ファン・マヌエル・コレア(KONDO RACING)がヘアピンの立ち上がりでスピン。コース上でマシンを止めてしまったため、開始早々の赤旗中断となった。 約10分ほどセッションは中断されたが、コースマーシャルの迅速な作業によりマシンが回収されると、セッションは10時13分に再開。その後は各車ペースを上げつつ走行をこなした。 セッション開始20分が経過すると、さっそく坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)が1分37秒314をマークしセッションベストを記録したが、その直後に初日を最速タイムで終えた佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)も1分36秒604をマーク。さっそく36秒台に乗せてきた。 開始から28分が経過後、先日スーパーGTのGT500フル参戦デビューが発表された小出峻(San-Ei Gen with B-Max)が、アウトラップ中の2コーナーでクラッシュ。サスペンションをはじめとするリヤ周りを破損して自走不能となり、2度目の赤旗中断が宣告された。中断から約10分後にセッションが再開され、アタックがはじまると岩佐が1分37秒331をマークして3番手につける。 セッションは後半へと移り、全車が午前のまとめといえる走りを見せはじめる。残り23分の場面で、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分36秒253のベストタイムを記録していっきにトップへ飛び込む。さらに阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)も1分36秒608と3番手に続く。 スーパーフォーミュラ初走行の小山美姫(Kids com Team KCMG)も着実にラップを重ねていき、自己ベストタイムの1分39秒867を記録する。序盤はペースを抑えながらであったが、セッション中にマシンの特性をつかみながらのアタックとなった。 このセッション3で一番のスピードを見せたのが太田だった。残り10分を切ろうとした瞬間に全体ベストタイムの1分36秒053でコントロールラインを通過して、堂々のトップへと浮上する。 その後も、セッション終了間近の数分というタイミングでラストアタックを仕掛けるべく、マシンをピットに入れてそのときを待っていたが、残り8分の時点でジェームズ・へドリー(KONDO RACING)がS字コーナーでコースアウト。赤旗が提示され、そのまま午前のセッションは終了となった。セッション3のリザルトはこちらにもまとめているので、あわせて見ていただきたい。 2024スーパーフォーミュラ公式/ルーキーテストはお昼休憩を挟み、14時から2日目午後のセッション4が行われる予定だ。 [オートスポーツweb 2024年12月12日]