後半、勝ち越しのPKを決める滝川二・三宅蔵ノ助（中央・10番）＝ニッパツ三ツ沢球技場（撮影・中井誠）

第103回全国高校サッカー選手権大会1回戦（29日、山梨学院1―2滝川二、ニッパツ三ツ沢球技場）兵庫県代表の滝川二が選手権2度の優勝を誇る強豪、山梨学院との接戦を制し、1回戦突破を果たした。 前半24分にロングボールに反応したMF治部翔（3年）が左足で先制ゴール。前半終了間際に同点とされるが、後半39分に途中出場の松元大智（3年）が倒され、PKの機会を得る。これを主将のMF三宅蔵ノ助（3年）が冷静にゴール右に決め、後半終了間際に勝ち越した。 今年は同校の創立40周年の節目。「怯（ひる）まず、驕（おご）らず、潑剌（はつらつ）と」をモットーに、2010年度大会で全国制覇。今大会で3大会ぶり22度目の出場と全国屈指の強豪校。近年は全国で思うような結果を残せていないが、プリンスリーグ2部でチーム力を強化してきた。 昨年12月には小森康宏監督が新たに就任。監督としては全国初舞台の初陣で勝利を飾り、「山梨学院さんは非常にパワフルだった。いままで積み重ねたことがどれだけ出せるか、とやった。最後まで走り切れたことが勝因かな」と喜んだ。 決勝点を決めた主将は「松元が取ってくれたPK。自分は何もしていないですけど、しっかり決め切れてよかった」と笑顔を浮かべた。