会話は結論から...夫婦のコミュニケーションが自然に改善する4つの方法
結婚生活において最も大切な行為と言っても過言ではない「話し合い」。話を聞こうとしない夫、つい感情的になる妻の構図のままでは、いずれ関係は破綻に向かっていくかもしれません。 では、どのようにすればお互いに建設的な話し合いができるようになるのでしょうか。12年で9000件以上のお悩みに答えてきた夫婦問題カウンセラーの河村陽子さんが解説します。 ※本稿は、河村陽子著『うちの夫を「神夫」に変える方法』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
話を聞く態勢になる「結論ファースト」法
たいていの男性は仕事と自分のことで精いっぱいで、ほかのことが見えていません。夫の関心を家族に向けたければ、まず夫に話を聞く態勢になってもらわなければなりませんが、そもそもダメ夫は妻の話を聞かないものです。 では、どうするか。夫と会話するときは「結論から」話すようにしてください。 女性は説明しながら話す傾向があるので長話になりやすく、男性は「結局、何が言いたいんだ?」とイラつきます。夫に相談したいとき、私がまず言うのは、「ねぇ、どう思う?」です。 唐突ですが、相談なのでこれが結論なんです。夫は反射的に「何が?」と聞いてくるので、スムーズに本題にシフトできます。 結論の次は相談の詳細と、自分はこうしたいという意見を言って、夫の意向を聞きます。「子どもの入学金と親戚の結婚披露宴と車検で、同時期に出費がかさんでお金が足りないの。定期預金は崩したくないし、お義母さんにちょっとだけお金を借りられたらなと思うんだけど、お義母さん、イヤな気持ちになるかなぁ。どうしたらいいと思う?」 自分の意見を言わずに、「子どもの入学ですごくお金かかるし、この前の披露宴は遠方だったからご祝儀とあわせて結構かかったし、車検だってホント高いし......」などとウダウダ言うと、夫は延々と愚痴をこぼされている気分になり、「何が言いたいんだ、コイツは!」と機嫌が悪くなります。 勢いで、「何でそうなったのか理由を説明しろよ!」などと怒り出したりもするので、最終的な決断は夫にゆだねるとしても、あなたの意見は必ず言うようにしましょう。 結論→詳細(または理由)→ 意見→「あなたはどう思う?」 この話し方なら、夫はあなたの話をきちんと聞く耳を持つはずです。