【止まらない水産業の衰退】ずさんな資源管理で“一人負け” 日本漁業の将来への警鐘記事まとめ:おすすめ記事6選
日本の水産業の衰退が止まらない。海に囲まれ、豊富な水産資源があったはずが、漁業・養殖業生産量は低落を続け、過去最低記録を更新している。 世界では水産業が成長産業化し拡大を続けているなか、日本が「一人負け」状態にあるのは一体なぜなのか――。日本の水産業の実態をわかりやすく解説した記事を集めました。 国内産業の危機に警鐘を鳴らす人気記事の中から、<水産業>をテーマにした必読の6本を編集部が厳選してお届けします。 <目次> 1:【いるはずなのに魚が獲れない】間違いだらけの日本漁業で生産量が過去最低記録を更新した理由(2023年6月19日) 2:【日本は中国依存体質の改善を】露の水産物禁輸でも輸出拡大のノルウェーに学ぶべきしたたかさ(2023年10月11日) 3:【インフラ事業推進の裏に天下り】水産予算増額でも実態は漁港整備メインの“なぜ”(2023年10月3日) 4:【小型化でも止まらないサバ乱獲】世界に学ばない日本の水産業が衰退を一途をたどる理由(2023年12月28日) 5:【国産シシャモが減り続けるのはなぜ?】ノルウェーとの比較で見る科学的資源管理術の差(2023年10月31日) 6:漁師を補助金漬けにする個別所得補償 形骸化された資源管理計画、日本の漁業に将来はあるか(2024年2月1日)
1:【いるはずなのに魚が獲れない】間違いだらけの日本漁業で生産量が過去最低記録を更新した理由(2023年6月19日)
2022年度の漁業・養殖業の生産統計が発表されました。漁業と養殖の合計数量が1956年に現行調査を開始して以来、初めて400万トンを下回り、過去最低記録を更新しました。 毎年生産量が減り続ける日本。世界全体では毎年増加しているので、世界的に見て極めて異例です。 前年比で7.5%の減。サバ類、カツオの水揚げが前年比で大幅に減少、サンマ、スルメイカ、タコ類が前年に続き、過去最低を更新したなどと報道されています。そして減少している原因は、回遊場所が沖合に移っているなどと、海水温の上昇が原因と報道されています。 確かに、海水温の変化は資源量に影響を与えます。しかしながら、もしそれが根本的な原因であれば、世界の他の海域でも同様に水揚げ量が減っているはずです――。 【続きはこちら】 日本の漁業・養殖業が過去最低記録を更新した理由