「人類最長・122歳まで生きた女性の大好物は…」 老化予防の「ミラクルフード」6選を紹介!
還暦を過ぎたら健康が全て
実際、良質の脂質と呼ばれるオメガ3脂肪酸が、グラスフェッド牛にはグレインフェッド牛の2~5倍も含まれています。オメガ3脂肪酸には血流を良くして新陳代謝を促す作用があるため、グラスフェッド食材を摂取すると美肌効果が期待できます。さらに、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの生成に欠かせない、必須アミノ酸の一つであるトリプトファンをグラスフェッド牛は多く含んでいます。そのため、グラスフェッド食材は精神的な疲労を軽減する効果が期待でき、安眠にもつながる可能性があります。 もちろん、日本のような狭い国土でのグラスフェッドは難しいので、グラスフェッド食材が高価なのは事実です。しかし、健康のためにかかるお金を惜しむという考え方を、私は改めるべきだと思います。 とりわけ、還暦を過ぎたら健康が全てです。それ以前であれば仕事で成功したい、偉くなりたい、もっと稼ぎたいと頑張るのも分かりますが、60歳を過ぎたら、もう「成功」や「栄華」を求めても仕方がない。いかに健康を保つかが人生後半戦の最も重要な勝負なのに、健康の基本である食事にお金をかけない手はないと思うのですが……。
最も抗酸化作用が強い果物
さて、四つ目はブルーベリーです。ポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富で、あらゆる果物、野菜の中で最も強い抗酸化作用を持つといわれています。例えばオックスフォード大学出版による学術誌「Carcinogenesis」に掲載された論文では、ブルーベリージュース1リットルを2週間飲んだ被験者において、活性酸素によるDNAへのダメージが20%軽減したと報告されています。 さらに、アントシアニンに加え、ブルーベリーに豊富に含まれるビタミンAは眼精疲労に効果があることが知られていますし、やはりブルーベリーに含まれているマンガンは活性酸素を除去し、骨を丈夫にする働きをしてくれます。
アルコールは血糖値を下げる?
五つ目は、日本が誇る大豆食品です。良質な植物性たんぱく質である大豆食品はあらゆる世代にお勧めですが、特に更年期の女性には積極的に摂取してほしいと思います。大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンであるエストロゲンの低下による症状を抑えてくれ、国立がん研究センターの調査では大豆食品に乳がん予防効果があることが分かっています。乳がん患者がアジアに少なく欧米に多いのは、大豆食の習慣が関係している可能性が指摘されているのです。 六つ目は、チョコ同様に意外と思われるかもしれませんがアルコールです。近年、酒は百薬の長であることが否定されたという研究論文が注目されていますが、私自身及び患者さんのデータを見ても、肝臓を傷(いた)めつけるのはアルコールよりも太り過ぎです。つまり、炭水化物(糖質)の取り過ぎによる肥満こそが健康の最大の敵なのです。