「人類最長・122歳まで生きた女性の大好物は…」 老化予防の「ミラクルフード」6選を紹介!
ミラクルフードの定義
あらゆる食品には、プラスとマイナスの両面があるといえます。例えば、先ほど取り上げた米は、血糖値を上げる炭水化物の塊です。摂取することによって食後高血糖を、またその反動として反応性低血糖を引き起こし、血糖値の急激な上下動、血糖値スパイクを招くリスクを孕(はら)んでいます。その結果、過剰摂取によって糖尿病をはじめとするさまざまな生活習慣病になったり、太ったりする危険性があるわけです。 一方、とりわけ日本では比較的安価であるため、手軽なエネルギー源として食卓の支えになってくれているというメリットもあります。 このように、正負両面を抱えたあらゆる食品の中で、マイナス面が極めて小さく、プラス面が大きいものを、私はミラクルフードとして選びました。
80年代に生まれた「スーパーフード」の概念
もともと、1980年代にアメリカやカナダで「スーパーフード」という概念が生まれました。ごく簡単に言うと、健康のために特に効果的な食品のことです。2004年に『スーパーフード処方箋 あなたの人生を変える14の食品』というベストセラーを出したアメリカのスティーブン・プラット医師は、「健康に良い栄養分を豊富に含みながら、多くは低カロリーである食品」と、スーパーフードを定義付けています。ミラクルフードは、このスーパーフードの考え方を踏まえ、新たなエビデンスも参考にして厳選したものです。 それでは、個々のミラクルフードについて紹介していきましょう。
赤ワインの10倍以上
まずは、先に挙げたチョコレート。「甘い物」の代表的な食品ともいえるチョコには「太る」というイメージがついて回ると思います。しかし、それは市販のチョコに多く含まれている砂糖のせいであり、原料であるカカオのせいではありません。 従って、本来はカカオ100%のチョコがお勧めなのですが、市販のチョコを食べ慣れた人には、苦くて食べにくいと思います。そこで私は、カカオ含有量が70~80%のチョコをミラクルフードとし、1日25グラムほどの摂取を推奨しています。ちなみに、市販のチョコはカカオ含有量30~50%程度のものが多いようです。 カカオにはポリフェノールが豊富に含まれていて、その含有率は赤ワインの10倍以上にもなります。このカカオポリフェノールに関しては、生活習慣病の予防に有効であるとの実験報告が存在します。活性酸素はDNAを傷つけて生活習慣病の大きな原因となるわけですが、これを抑える力が、カカオポリフェノールは強いからだと考えられます。 他にも、チョコの摂取によって、脳にとって大事な栄養分である「BDNF(脳由来神経栄養因子)」の血中濃度が上がることが分かっていて、アルツハイマー病予防にも有効な可能性が示されています。