スタッドレスタイヤは溝が半分以下になると走行禁止?高価な買い物だからこそ知っておきたい常識とは
スタッドレスタイヤの交換目安が気になる方もいるでしょう。「溝が半分以下になると使えない」といわれていますが、実際に「使用禁止」と決められている地域は限定されています。 スタッドレスタイヤは、溝が浅いと滑り止め効果が薄れるため、溝の深さは交換目安のポイントといえるでしょう。そこで今回は、スタッドレスタイヤの使用義務や交換の目安、装着しない場合の罰則について解説します。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
積雪・凍結した道での滑り止め措置は義務付けられている
沖縄県を除く都道府県では、道路交通法施行細則により積雪・凍結した道路において、タイヤチェーンを取り付けたりスタッドレスタイヤを装着したりして、滑り止め措置を行うことが義務付けられています。 地域によって「すべてのタイヤ」と滑り止め措置の度合いに指定があったり「滑り止めを講じないで運転しない」と危険性を強調したりと、条文のニュアンスに違いがあるものの、基本的にノーマルタイヤでの走行を禁じています。 「多少の雪ならノーマルタイヤでも問題ない」と安易に考えると、事故につながる可能性があるばかりか、道路交通法施行細則に違反するため注意しましょう。また、岩手・宮城・秋田・山形・福島・石川・福井・兵庫・鳥取・広島の10県では、スタッドレスタイヤ装着時に50%以上摩耗したものの使用を禁止しています。 該当の10県では、滑り止め効果が薄いタイヤの装着が禁じられているため、事前のチェックが重要です。
スタッドレスタイヤは溝が半分以下になると交換すべきか?
先ほど述べたように、47の都道府県のうち10県では、50%以上摩耗したスタッドレスタイヤが使用できないため、溝が半分以下になった場合は交換目安といえるでしょう。 例えば、通常のタイヤであれば、タイヤの溝が1.6ミリ以上あると保安基準を満たし車検に通るようです。対して、スタッドレスタイヤの溝は、新品で8ミリ程度あるため、4ミリ以下になると使用できなくなると考えられます。 通常のタイヤと同じ感覚で使うと、雪道で効果が得られないかもしれません。使用前に溝の深さを確認し、新品の状態に対して50%以上残っているかをチェックしておくことをおすすめします。 また、タイヤによっては残り溝の深さを数字やマークで、分かりやすく表示しているものもあるようです。摩耗度合いのチェックが難しい場合は、そのようなタイヤを選択するのもよいでしょう。