伊藤園「お~いお茶」お茶売場で簡便化に舵 インスタント商品は“NINJAアイス”も提案
植木史(ふみ)マーケティング本部リーフブランドグループ商品チームチーフは、今後の展開についてマイボトル需要や汎用性に期待を寄せる。 今年3月、「さらさらとける お~いお茶 抹茶入り緑茶」と「さらさらとける 健康ミネラルむぎ茶」からスティック1本でマイボトルに最適な500mlのお茶が手軽に作れる500ml用スティック7本入りを新発売。 植木チーフは「お茶のインスタントはコーヒーのインスタントと比べて認知率が圧倒的に低く、まだまだ飲まれていない方が多いことから、きっかけが大事。マイボトルコーナーにも置かれるようになれば、面白い展開ができる」との見方を示す。
飲用体験にも重きを置く。 「お~いお茶 氷水出し大茶会」では、「ふるふるボトル」に「さらさら溶ける」シリーズのスティック1本と氷水を入れて、それを軽く振るだけでつくれる体験の場を設けた。 「『ふるふるボトル』の代わりにマグカップでも簡単につくれる」という。 汎用性では、かねてから“NINJAアイス”を提案。バニラアイスに好みの「さらさら溶ける」シリーズをかけると“味変”が楽しめることから“NINJA(忍者)”と名付けられた。 今年から大茶会などのイベント限定で「さらさら溶ける」シリーズのアソート商品「味くらべセット」を販売している。
パッケージ裏面にはアイスに混ぜたときの味変を以下の通りに紹介している。 ――インスタント緑茶:抹茶味 ――インスタントほうじ茶:ラテ味 ――インスタント玄米茶:マロン風味 ――インスタント麦茶:ティラミス風味 ティーバッグは前期、「プレミアムティーバッグ」シリーズが牽引して金額ベースで1桁前半のプラスで着地した。
「『プレミアムティーバッグ』は通常の20袋よりも50袋のほうの伸び率が高い。50袋は2桁以上伸びており、ヘビーユーザー化している。インスタントも同じ傾向で、通常の40gよりも80gのほうが売れている。ライトユーザーをどんどん取り込んでいかないといけない」と吉田マネージャーは述べる。