アスクル、中間期の売上高は2.9%増の2379億円 商品値上げなどで顧客数は減少
アスクルの2024年6‐11月期(中間期)の売上高は、前年同期比2.9%増の2379億3200万円となった。一方、為替影響などにより、商品を値上げしたことでASKUL事業の顧客数が減少。売上総利益率が低下したことで営業利益は同16.8%減の60億2800万円、当期純利益は同19.4%減の37億3900万円となった。 ASKUL事業の売上高は、同2.3%増の1782億9400万円だった。オフィス用品の需要は伸び悩むも、生活用品、メディカルは堅調に推移した。仕入原価の高騰を背景とした断続的な商品値上げや配送バー改定などによって、顧客単価は増加するも、顧客数は減少している。 LOHACO事業の売上高は、同3.6%減の181億800万円だった。グループ会社のLINEヤフーと連携した販促施策などが成長に寄与した。 ロジスティクス事業の売上高は、同4.5%減の39億9300万円だった。ASKUL LOGISTのグループ外の物流業務受託の売上高は減収となったが、サービス価格の見直しや生産性の向上などにより、採算性は改善し、減収増益となった。 下期はマーチャンダイジングDXの試験運用を経て、顧客の購入頻度が高い商品を中心に価格の見直しを図る。集客・認知度向上による顧客数の回復や、既存顧客向けの広告販促費の再配分・増額を図り、成長率の拡大を目指す。 2025年5月期の通期売上高は、前期比6.0%増の5000億円を計画している。
日本ネット経済新聞