堅守のエヴァートンが3試合で10失点の衝撃 ボーンマス戦では終盤の9分間に3ゴール許し逆転負け
守備が崩壊しているダイチのエヴァートン
24-25シーズンのプレミアリーグがスタートし、開幕から唯一の3連勝はペップ・グアルディオラのマンチェスター・シティだけだ。同じく2連勝スタートだったブライトンとアーセナルの直接対決はドローに終わっており、リヴァプールはアウェイのマンチェスター・ユナイテッド戦で勝ち以外の成績となれば、早くもシティが一歩抜け出すことになる。 ボトムハーフではサウサンプトンとエヴァートンが3連敗。鎌田大地が所属するクリスタル・パレスもその可能性を残している。 現時点で最下位のエヴァートンは3試合で10失点と守備が崩壊しており、ショーン・ダイチのチームとは思えない失点の多さとなっている。 ダイチ監督といえばバーンリー時代の印象が強く、2012年から10年間同クラブを指揮していた。その後のバーンリーはヴァンサン・コンパニが指揮官となり、ボール保持のチームとなったが、ダイチ時代のバーンリーは堅守速攻、古き良きイングランドらしいチームだった。 そのダイチがエヴァートンの監督に就任し、昨季は勝ち点はく奪の処分がありながらも、15位と余裕をもって残留に成功している。残留に繋がったのは、やはり守備の堅さであり、ボトムハーフのクラブがシーズンを通しての失点数が60程度であるのに対し、エヴァートンはそれを51に抑えてシーズンを終えている。これはリーグ全体でみても優秀な成績で、アーセナル(29失点)、マンチェスター・シティ(34失点)、リヴァプール(41失点)に次ぐ好成績だった。 しかし、今季はすでに10失点しており、開幕からブライトン(●0-3)、トッテナム(●4-0)、ボーンマス(●2-3)に複数得点を許している。特に直近のボーンマス戦での敗戦は衝撃的で、2-0とリードしていながら、終盤87分から90分+6分の間に3つのゴールを決められ、逆転負けを喫している。 ダイチ監督は試合後、この逆転負けについて問われた際に、「キャリアの中で最もフラストレーションの溜まる敗戦だった」と答えており、次節インターナショナルマッチウィーク明けのアストン・ヴィラ戦では守備の改善に期待したい。
構成/ザ・ワールド編集部