「耳に違和感」その後”上咽頭炎”と診断されたが…不調が続き、再度病院に行き衝撃を受ける。 病名判明後SNSでの発信まで至った経緯に迫る
病気になってからの変化
泣き虫さんは、放射線の影響で唾液腺がダメージを受けたため、唾液が出ず、乾燥したものや固いものが飲み込めません。お菓子全般やうどん、パスタも食べられないといいます。 「乾燥したものを食べると喉が痛み、それ以降2時間ほど食事ができなくなります。また喉が常に乾燥しているため、1日中水を持ち歩いています。唾液腺回復の目処はなく、一生ドライマウスの人もいるそうです。 治療中飲食がほとんどできなかっため、体重が減り体力が以前の半分ほどしかないです」と、食生活が大きく変化しました。 1日の食事の例を挙げると「朝はフレンチトーストとビタミン㏌ゼリー、長時間浸した状態以外のパンは食べられません。昼はカップラーメン、麺は中華麺と素麺のみ食べられます。夜は卵かけご飯、水分を多めにして炊いた米と生卵を絡めることで食べられます」と「体重を減少させないために食べてます」と泣き虫さんはいいます。 また、外食時は刺身やラーメン、アイスなど水分の多い柔らかいものを探し「やむを得ない場合は、錠剤を飲み込むように一口ずつ水と一緒に飲み込み、喉が痛むことを防いでいる」とその工夫や努力の様子を話してくれました。 また、放射線を当てた後頭部の一部は、まだうっすらとしか髪が生えていないといいます。
SNSで病気について発信するように
泣き虫さんは、SNSで自身の病気について発信しています。 「今後つらいことがあったときに振り返りたいな…」と思ったため記録としてはじめたのがきっかけでした。また「同じ年代で似た境遇にある人や、同じがんになった人と繋がりたかった」といいます。 SNSで発信したことによって、泣き虫さんはこんな気持ちにもなったといいます。 「応援コメントはとても心の支えになりました。また、同じがんを寛解した方々からの共感の声やアドバイスもとても嬉しかったです。友達にはあまりがんのことを言えなかったので、つらいときにつらいと発信できる場所があってとても助かりました」 同じように若くして病気になった人に対して「病気の重さはさまざまなので、一概に前を向けだとか頑張れとかは言えませんが、自分自身の心のためにつらいときは感情を何らかの形で出すことをおすすめします」と自身の体験から話していました。 また多くのコメントが寄せられることに対して「元気づけられるものが多くて、毎回とても楽しみにしています」といいます。