「家の中は多少だらしなくてもいい」北斗晶が“家事も子育てもルールを作らない”理由
1985年に女子プロレスラーとしてデビューし、90年代にかけて第一線で活躍した北斗晶さん。現役中に同じプロレスラーの佐々木健介さんと結婚し、2人の子どもを出産。引退後はタレントとしても活躍している。佐々木さんとは共働きで、家事も子育ても“家庭のルール”を決めずに、お互い協力し合っているという。なぜルールを決めないのか、家族でどのように役割分担をしているのか、北斗さん流のやり方を聞いた。(聞き手:荻上チキ/TBSラジオ/Yahoo!ニュース Voice)
家事も子育てもルールは決めない
――北斗さんは家事や育児の役割分担はどのようにされていたのですか? 北斗晶: よく「うちのダンナが手伝ってくれない」って相談されることもあるけど、男性も家事や育児を手伝いたいという気持ちはあるんですよね。健介も私が忙しそうにしていると「なんかやろうか?」と聞いてくれるし。でも、何をすればいいのかわからないので突っ立っているだけになっちゃう。台所に突っ立っていられると正直邪魔なわけです。 やっぱり女性が家族の“司令官”になってあげるのがいいと思います。「食べたもののお皿を下げて」と言ってもミートソースが皿にこびりついたままではきちんと洗えないから、「一度キッチンペーパーで軽く油を落としておいてね」とか細かく指示したり。洗濯機も「回しておいて」じゃなくて「白いものと柄物と分けておいてくれる?」と伝えたり。女性が司令官にならないと、家事や育児の役割分担は難しいなと思っています。 ――ご家族とは家庭内のルールなどを決めているのですか? 北斗晶: よく「話し合いをしてから決めましょう」と言われますが、うちはルールがないんです。 うちは共働きだから、家事はやれる人がやるということになっています。食べたものを下げるとか、洗濯物を脱ぎっぱなしにしないでかごに入れるとか、家族みんなでやります。それを家庭のルールという人もいますが、私にとっては違う。人として当たり前のことだから。それをルールと思ってしまうとダメだと思うんです。食事だって命をいただいているんですから食べる前に「いただきます」と手を合わせる。食べ終わったら「ごちそうさまでした」と言う。当たり前のことですよね。 ――なぜルールを決めないのでしょうか。 北斗晶: 日々、生活していると疲れるじゃないですか。若いからとか歳をとっているからとか関係なく、仕事行っても学校行っても疲れますからね。だから、ガチガチにルールを決めて疲れるのは嫌だと思うんです。 それに、家から一歩外に出たら人間はルールがないと生きていけません。交通ルールを守らないといけないし、電車に乗ったらマナーがありますよね。学校に行けば学校のルールに従い、会社に行けば会社のルールに従う。家の外ではルールに従って生きているから、家の中では多少だらしなくてもいいじゃないかと思うようになりました。 そんな感じだから、日頃は多少部屋が汚くてもいいやって目をつぶることもあるんです。私はホコリがあるくらいでは死なないと思ってるタイプなので。その代わり「日曜日、家族が全員いる日に大掃除をしよう」って、みんなで一気に掃除することもあります。 ちなみに、今日は、家を出るときたまたま次男がいたので「ごめん、階段に掃除機かけておいてくれる?」って言って出てきました。帰ったときに掃除してあったら「ありがとうね。キレイになったね」と一番に言いたいです。