「茶色い宝石®」で未病改善! 健康維持から難病治療までアプローチする腸内細菌の新たな可能性とは
「茶色い宝石®」で未病改善! 健康維持から難病治療までアプローチする腸内細菌の新たな可能性とは
腸内細菌が私たちの未病・健康に与える影響は、今や様々な医療の分野でも注目されています。潰瘍性大腸炎などの難病を改善する可能性があるだけでなく、がん治療にも重要な役割を果たすことが研究で明らかになってきました。個々人に合わせた未病・医療の時代を切り拓く可能性もある腸内細菌の最前線について、黒岩祐治神奈川県知事と株式会社メタジェン代表の福田真嗣さんに対談をおこなっていただきました。 【動画】「茶色い宝石®」で未病改善! 健康維持から難病治療までアプローチする腸内細菌の新たな可能性とは
チャプター1:神奈川県が取り組む未病改善! 未来を切り拓く新たなアプローチ
黒岩知事:神奈川県知事の黒岩祐治です。神奈川県では、未病の改善に向けた取り組みを進めています。専門家をお呼びしてその議論をさらに深めていく企画の第1回目として、株式会社メタジェン代表取締役社長CEOの福田真嗣さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。 福田さん:よろしくお願いします。 黒岩知事:今日のテーマは「茶色い宝石®とともに描く未来」というものですが、茶色い宝石®については後でじっくりとお聞きしたいと思います(※)。その前に、我々が進めている未病の改善に関する取り組みについて、改めてお話をさせていただきたいと思います。※茶色い宝石®:株式会社メタジェンの登録商標 黒岩知事:神奈川県の人口ピラミッドは、1970年には綺麗なピラミッド型でしたが、2060年になると全く逆の形になります。高齢化の進み方が大変速く、持続可能な状況ではないと言えます。とくに、高齢者の方々が病気になることを防がなければ、皆さんを救うことができなくなる。だから、根本的にそのコンセプトを変えなければいけないと思いました。 黒岩知事:健康と病気の間には明確な線があると考えがちなのですが、実際にはグラデーションになっています。そのため、病気になってから治すのではなく、グラデーションのどこにいても、少しでも白い方を目指して行動することが大事だという「未病コンセプト」を提唱しています。 黒岩知事:そのために重要なのは、食・運動・社会参加といった日常生活の中で健康になっていくことです。さらに、再生医療、ビッグデータやAIなどといったアプローチを融合させながら、健康な時代を長くしていくことを目指す「ヘルスケア・ニューフロンティア」という神奈川県の取り組みも実施しています。このような背景があり、今回はメタジェンの事業について伺いたいのですが、よろしいでしょうか。