地域に愛され続ける老舗菓子店「梅原晴雲堂」が創業100周年を迎え新たな挑戦へ 四代目が語る未来への決意【高知発】
高知・須崎市の老舗菓子店が2024年で創業100周年を迎えた。昭和の時代に人気だったお菓子が復活し賑わった。昭和南海地震を乗り越え築かれた歴史と未来への決意。 【画像】感謝祭限定で“復活”したバナナボートとフロランタン
感謝祭で昭和の人気菓子が復活
須崎市中町にある老舗菓子店「梅原晴雲堂」は、2024年に創業100周年を迎えた。 11月8日から2日間は「感謝祭」を開き、“100円クッキー”などを販売し、午前9時の営業開始直後から店内には多くの客が訪れた。 地元の80代の女性は、「子どものあめ玉を売ってる頃から来ています。量り売りしていた頃からおばあちゃんに連れられて来たり。なくなったら困ります。私も80過ぎましたけど、楽しみに来て心がウキウキします」と楽しみにしていた。 飛ぶように売れるのは、昭和の時代に店で人気だったお菓子で、感謝祭限定で“復活”した。バナナボート(300円)、フロランタン(300円)、たぬきくんケーキ(450円)などが並び、中にはバナナボートを20個買う人もいた。
家族の絆と継承 未来への決意
「梅原晴雲堂」は1924年、初代の梅原秀吉さんが「梅原菓子店」として創業した。 1946年には昭和南海地震で被災し、傾いた柱を棒で支えている写真が残っている。 二代目の健一さんの代で和菓子やシュークリームなどの生菓子の販売を始めた。二代目の妻・展子さんは、「皆さんにお世話になったのが一番ありがたい。地域の人らにかわいがっていただいて、その恩は忘れません。こんなにまでみんながずっと継いでくれてね、ありがたいです」と感謝の意を表した。 三代目の朗さんが守ってきた店は、創業100周年の2024年、新たなスタートを切った。朗さんは「次にバトンタッチできましたので、それが一番ありがたいですね」と語る。 朗さんの長男・啓介さんが四代目として店を引き継いだ。啓介さんは、「長い歴史があるのでプレッシャーとかもありますけども、これからもずっと長く愛してもらえるお店とお菓子であったら何より幸せです」と述べた。 さらに「これからもおいしいお菓子を食べさせてよって言ってくれているのが本当にうれしくて。須崎にあってくれるき良かったと言っていただけるようなお店であり続けるように頑張っていきたいと思います」と決意を新たにした。 (高知さんさんテレビ)
高知さんさんテレビ