「空飛ぶクルマ」社会実装へ、大阪メトロがスカイドライブと業務提携した狙い
大阪メトロとSkyDrive(スカイドライブ、愛知県豊田市、福沢知浩社長)は26日、「空飛ぶクルマ」の社会実装に向けた業務提携契約を結んだと発表した。また大阪メトロはスカイドライブに23日付で出資した。出資額は非公表。2025年の大阪・関西万博でデモフライトを予定し、大阪メトロ・森之宮新駅(大阪市城東区)の28年開業に合わせ周辺に離着陸するVポートを整備し、商用運航を目指す。 【写真】ANAが採用する空飛ぶクルマ「ジョビーS4」 大阪メトロは既存の移動サービスに空飛ぶクルマを加え、地下、地上、空が一体の交通インフラを確立できると考え、業務提携契約を結んだ。両社は万博後の大阪エリアでの事業化を目指し、必要な検討を進める。大阪メトロは10月1日付で10人規模の専属組織を立ち上げる。 万博期間中は、大阪港の中央突堤に整備するVポートと万博会場内を結ぶデモフライトを行う。 26日の会見で、大阪メトロの河井英明社長は「大阪の将来の発展のためには(空飛ぶクルマが)必要。今回の取り組みをしっかり進めていきたい」と述べた。スカイドライブの福沢社長は「大阪における多くの方の移動、もしくは日常生活の付加価値を向上させることに寄与できれば」と話した。