野球も早明戦…楽天ドラ5外野手が「WASEDA」ユニホームにお別れ有終ソロ 仲間になる明大ライバルにもエール
◆常陸大宮市市制施行20周年記念 全早明野球戦常陸大宮大会 全明大5x-4全早大(1日・大宮運動公園市民) 楽天のドラフト5位、早大の吉納翼外野手(4年=東邦)が1日、茨城・常陸大宮市で行われた全早明戦に「5番・中堅」でスタメン出場。大学最後の打席で右越えソロを放ち、自らを育んだ「WASEDA」のユニホームに別れを告げた。 万感の思いを一振りに込めた。6回1死、吉納は3ボールからの4球目、140キロの高め直球を強振。打球が大きな弧を描き、右翼芝生席へ。両手を高く掲げてダイヤモンドを一周した。 「振り切って終わりたい気持ちがあった。(1年春の)リーグ戦1打席目は三振で始まって、最後ぐらいはいい形で終わりたいと」 試合前の野球教室では、楽天のドラフト1位、明大・宗山塁内野手(4年=広陵)と今後の健闘を誓い合った。「4年間はライバルだったが、仲間になる。しっかり2人で頑張りたい」。ともに即戦力と期待される2人。負けるつもりは毛頭ない。 NPBとMLBで活躍した小宮山悟監督(59)は「レギュラーを取って頑張ってください。それから『プロをなめんなよ』って」と辛口エールを送った。新天地でもフルスイングを貫き、東北を熱くする。(加藤 弘士) ◆吉納 翼(よしのう・つばさ)2002年8月16日、愛知・春日井市生まれ。22歳。松原中では名古屋富士ボーイズでプレー。東邦では2年春のセンバツ優勝。早大では4年時にリーグ戦春秋連覇を達成。今夏の大学日本代表に選出。今秋ドラフトで楽天から5位指名を受けた。180センチ、87キロ。右投左打。
報知新聞社